あんかけが書く

かきたいことをかきます。

3つめのすき『天下一品のこってり』

 「すきな〇〇」というテーマで多いのは「すきな食べ物」ではないだろうか。

 ぼくはこの「すきな食べ物」というテーマで文章で書くとき、できる限り一つを深めて書きたいのでテーマの食べ物を一つに絞りたい。しかし、なかなか「これがぼくの中で最強だ!!!これ以外は認めない!!!!」という圧倒的に一位の食べ物を出すことは非常に難しい。かと言って「じゃあ地球最後の日に食べる最後の食事は?」という質問をされると確かに絞ることはできるものの、その答えはまた変わってくる(最期には白ご飯と味噌汁と納豆とほうれん草のおひたしと焼き鮭が食べたい)。というわけで、「すきな食べ物」シリーズは今後何度かあるだろう。ゲームでも同じことではあるけれど。

 

 今回ぼくが書きたいのは「天下一品のこってり」だ。ぼくは好んでラーメンを食べに行ったり、自分用の土産としてご当地ラーメンセットを買ったりする。今まで食べた数は所詮2ケタレベルだろうけれども、この天下一品(以下、天一)のこってりはちょっと珍しい。

最近行った時の
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 確かにこってりの名を冠するだけあってスープが濃い。ただし、他の店のスープと違うのは、油が少ない所だ。レンゲでスープを一口、二口と飲み、一度休憩と水を飲む。そこでふと気がつくのがコップの上に油が浮かない。理由はおそらく、鶏ガラや野菜などをじっくり煮込み、そこから出た成分が主になっているからだろう。だからこそ、他にはあまりない「こってり系のスープのくせにレンゲが進む」という現象が起こる。

 さて、スープの次は麺だ。細めのもちっとした麺が入っている。店舗の看板や店名の周りにも書いてあるように「中華そば」なのだろう。ぼくは座った席にラーメンが届いた後、最初にスープと麺と絡ませる。スープが濃く、自然には絡みにくいのだ。その後、スープをレンゲ一杯分飲み、麺をすする。細麺なのでつるつると口に入っていく。スープの絡んだ麺は咀嚼する度にあの味を口に広げる。ラーメンに限らず、食事は「箸で掴む、口に入れる、咀嚼、飲みこむ」の動作の繰り返しだが、その間にあのこってりスープを感じられるのが非常に幸せなのだ。

 そして合間に注文していた白飯を食う。そう、天一のこってりラーメンには白飯が驚くほど合うのだ。ぼくは他のラーメン屋でも白飯を注文する事はあるものの、こちらでは頻度が違う。ほぼ毎回、ぼくが天一に行った時にはこってりラーメンと一緒に白飯の大盛りを頼む。麺を食っては飯を食い、スープを飲んでは飯を食い、たまに具材のネギをつまんで飯を食う。大抵のもので米が食えるぼくだけれども、このこってりラーメンで食う飯も良い。

 米が半分ほどなくなるとラーメンの器はスープだけが残る。ここで、白飯をスープに投入する。このために大盛りを注文する。先程までは間接的に味わっていた天一のこってりスープ。今度は白飯に直接吸わせて食うのだ。「ラーメンスープに米?お前まともじゃねえぞ」と言われそうでもあるものの、案外周りのおっさんもやっていたりする。

 そもそも、天一のセットメニューに「半ライス&チャーハン定食」なる米と米を合わせたものがある。そのポスターにはこう書いてある。

まずはラーメン、次にチャーハン。
最後は残ったスープをご飯にかけて

雑炊で〆る!

 なんと力強い言葉であろう。こってりスープに米を入れるのはほぼ公式から認められているのだ。本当か疑わしい方は「天下一品 半ライスチャーハン定食」とかで検索してほしい。

 

 天一はうまいと言ったものの、かなり好みは分かれる。ぼくが友人何人かと天一に行ってこってりをすすめた時、「ちょっとしんどい」と言う意見もあった。もちろん、気に入ってくれた友人もいた。まだ食べたことがない方には天一経験者の方と相談しつつ、一度チャレンジしてほしい。「初回はきついが気付けば二度目、三度以降はもう虜」と思っているので初回以降になんとなく思い出した時もおすすめする。

 

 この記事を書きながらなんとなく思い出していたら天一に行きたくなってきた。そのうちにまた行きたい。

 

天下一品公式サイト

http://tenkaippin.co.jp/sp/