あんかけが書く

かきたいことをかきます。

7つめのすき『ルセッティア 〜アイテム屋さんのはじめ方〜』

 ゲームに馴染みの薄い方々は、ゲームを遊ぶといえばファミコンやゲームセンターの大きな筐体のものを使ったものを想像しがちである。最近ではスマートフォンのゲームアプリの方が多いのだろうか。あまりゲームをしないゆえに、まず誰かがゲームをする姿を想像し、そこからどんなゲームハードで遊んでいるかを間接的に思い出すためだ。

 このような一般層からゲームをよくする層(ゲーマー、ゲームオタクと呼ぶかもしれないがどこからがそれなのかわからないのでこう呼ぶ)に対し、同じ質問をしたとするとパソコンという回答が一般層よりも比較的多くなると思う。今の時代、パソコンでゲームをすることも珍しくはない。パソコンのゲームとは言ってもソリティアピンボールではなく、オンラインゲームやSteamというPCゲームの販売などを行うプラットフォームより購入したゲームをプレイする。

 

プラットフォームについて

http://wa3.i-3-i.info/word13372.html

 

 他の方と比べれば多い本数のゲームを買ったわけではないが、ぼくもPCでゲームをすることが多い人間の一人だ。先程話に出たSteamで安く売られたゲームをよく買う。値段が高い印象のあるゲームをそこそこの数買うのはすきだ。買ったうちの何本かはやらずに放置してしまういわゆる積みゲーとなるが、熱中しすぎて気がつけばかなり時間が経っていたゲームもある。それが今回の「ルセッティア 〜アイテム屋さんのはじめ方〜」だ。

 元々ルセッティアは2007年の冬に販売された同人ゲームだ。Steamからは2010年にダウンロード販売が開始された。ジャンルは「地域密着型アイテム屋経営アクションRPG」。借金を抱えてどこか行方不明となってしまった父親の代わりに借金を返すため、女の子のルセットと借金取りの妖精ティアと2人でアイテム屋を経営し、お金を稼ぐ、という涙ぐましい背景のあるストーリーだ。ルセットもティアもかわいい上に「売れたよ♪」とボイスも付いているためすきになれる。ゲームとしての目的は、朝昼夕夜の1日4フェイズを接客や買い付けで回しながら、一定期間ごとに決められたノルマ以上の利益を出し、借金を返済することだ。

 

 店を開くために何より必要なのはもちろん商品だ。売るものがなければ何も始まらない。ある時は大元の商会ギルドのおっさんから買い、ある時は市場で掘り出し物を漁り、またある時はダンジョンへお宝や魔物の素材を探しに行く。アイテムも多く、総数は500以上(公式紹介)。食料品から武器など、それぞれ価値が違うために売れそうな商品を考えて店頭に並べる必要がある。アイテム屋というよりも武器の並んだ物騒なコンビニに近い。

 主婦の間で人気になったり突然価格の下落といったイベントによる変化も考えつつ、お客とは取引をする。持ち金の少なそうな小さな女の子には安めに売ったり金を持っていそうなお兄さんや商会ギルド長からはぼったくる。カモを見極め、利益の出そうなギリギリを追求するのも楽しい。

 客側からアイテムを買い取ることもある。今度は逆に安く買い叩きたいのでブックオフ並にケチるのだ。「じいさんの形見のたいやき」や「仕方なく売るありがたい像」など客の背景も想像してしまうが、こちらにも借金があるため必死なのだ。非情にならなければならない。

 

 ジャンル名の「アクションRPG」の要素も忘れていない。ダンジョンへ潜り、敵と戦い、アイテムを集める。ルセットに戦闘能力は皆無なので、様々な冒険者と契約し、彼らに戦ってもらう。冒険者にも剣士や魔法使いなど種類があり、道中の掛け合いにもキャラが立っている。ダンジョンもなかなか骨のある構成のため、アクション要素を楽しむこともできる。特にボスは初見で倒し方を見つけるのが難しく、トライアンドエラーを繰り返すこととなるだろう。

 冒険者の装備はこちらから決めることができず、彼らが店に訪れ、買ったものを装備する。こちらとしては利益を出したいが高くふっかけると諦めて帰るのでよく考えなければならない。特に最初に出会う剣士君は道の草を食うほど貧乏なため、利益を出しつつ装備を買わせるのが難しい。ぼくはダンジョンを楽に進めるためひたすら店に武器防具を置き、彼らが来ると利益度外視の値段で売っていた。こういった無茶もまた楽しい。

 

 ストーリーからすればかわいそうな少女ルセットなのだが、そうとは思えないほど明るい雰囲気のゲームだ。登場キャラクターもゆるく、個性的である。今見ると絵は少し古いかもしれないが、立ち絵は表情差分も多くあり、よくできていると思う。これらもあり、キャラクターはかなりすきになれるはずだ。

 Steam上では平時で1980円と少し高めだが、セールなら500円とワンコインで買いやすい。のんびりとアイテム屋を経営しつつ、彼女たちの日常を眺めたい方は購入をおすすめする。

 

 最近はダイレクトマーケティングに近いような記事を書いている気がする。次回は食べ物について書こうと思う。また暇な時にどうぞ。

 

ルセッティア公式サイト

ルセッティア

 

Steamにて

Steam:Recettear: An Item Shop's Tale