あんかけが書く

かきたいことをかきます。

20つめのすき『家電量販店』

 やはりぼくも「おとこのこ」なのでメカメカしいものはすきだ。別にそれはガンダムシリーズだとか戦隊モノの最終兵器とかに限らない。最近のアイテムで言うならVR用ゴーグルだろうか。前面の突出した映像出力部、頭の周りのえらくごつい支え、伸びたケーブル。つける側ではよくわからないが、見物人の時は未来が現代に移り変わるワンシーンのようでワクワクする。

 

 こんなアイテムがゴロゴロとあるのが家電量販店だ。小さな頃は近所に家電量販店は1店舗しかなかったが、飽きることもなく何か用事がある度に親についていった。そんなに家電を買い換えるような家族ではなかったため、頻度は高くなかった。

 クソガキのぼくはウロウロしてよくあちこちに行ってしまっていた。そう母から聞いた。理由はなんとなくわかる。小さな子供からすれば大きめの機械がたくさんあるのだ。洗濯機に入ってぐるぐる回って遊びたい、掃除機にはまたがって走り回れそう、でかい画面と巨大な箱のパソコンはよくわからない、家には絶対に置く場所がない身長並みのテレビ。子供に何の家電とわかるとは思わないがテンションが上がっていたはずだ。

 

 今でも特に理由もなくなにかのついでくらいの気持ちで家電量販店に行き、ただ眺める。特にほしいものも無く、金も無い。それでも周りによくわからない機械がたくさんある状況にワクワク感がある。ぼくの感覚は2000年代で止まっている。ロボット掃除機は夢の道具だ。ルンバの登場はかなり前だと思うが新鮮みがある。テレビもペラペラなくせにやたら大きい。

 

 成長して少しばかりの知識がついたぼくでもわからないものはわからない。わからないからこそわくわくする。ぼくぐらいの一般人が触れられる最新技術は家電が精々だ。手の届くわからないものが家電なのだ。なにやらロマンがある気がしてくる。

 早くそれなりの部屋に住みながら家電を集めたいと思う日々だ。