あんかけが書く

かきたいことをかきます。

40つめのすきなもの『料理』

 最近ワンルームを借りて住むことになった。炊事掃除洗濯と家事はひと通りしなければならない。今朝も炊飯器の釜を保温のままにして一夜を過ごしたことに肩を落としている。自分が気が付かなかったことを注意してくれる人がいない。寂しさとともに家族のありがたみを感じた。

 一人暮らしの中で少しだけすきなものを見つけた。それは、自分は案外料理がすきなのではないか、ということである。

 レパートリーは指の数にも満たない腕前なのだが、炒める過程などで食材を眺めるのは嫌いではないのだ。箸でこねくり回しながら肉の色が変わり、野菜がしんなりとしていくのは完成に近づくのが目に見えるようで楽しい。料理には工程がある以上、どういったものであれ、楽しいと感じられるだろう。

 また、やはり食べることも一つの楽しみである。カレーなどはまずくなりにくいため当たり前といえば当たり前かもしれないが、味は悪くない。

 しかし、何度か作ってはみる度に実家の飯が美味いことを再確認する。働かずに食う飯の方が美味いのもあるが、自分で作った飯はは何か足りないなと感じてしまう。実家で修行を積んでおくべきだったと後悔もある。

 まだ初心者だから、と妥協できる面もあるが、できる限りストイックに、完成度は上げていけると良い。これからの発展を願う。

 

 食べ終わって思うのだが、皿洗いというのは悲しいものである。先程まであんなに料理が載っていた皿が空になり、しかも手間をかけて洗わなければ再度使えないのだ。

 これだけはどうもすきになれなさそうだ。