あんかけが書く

かきたいことをかきます。

42つめのすきなもの『一人称』

 ぼくは普段、「ぼく」という一人称を使わない。友人の前なら「俺」である。ぼくがこのブログで「ぼく」にする理由はあまりないが、強いて言うなら「ぼく」である方が文章が出やすいのである。勝手なぼくの思い込みであるが、ルーティンと呼べば聞こえは良い。

 

 ぼくの少ない友人・知り合いでも「ぼく」なる一人称を使うのは1人しか知らない。ほとんどは「俺」である。「俺」という一人称にはどこか粗雑で荒っぽい印象があるが、類が友を呼んだ結果だろうか。

 もちろん、ぼくも少しは真面目な場面で話すときがある。そのときに使うのは「私」だ。一人称が変われば口調も変わる。「俺」よりもう少しかしこまった真人間に変身できる。

 

 今出したのは「ぼく」「俺」「私」の3つだが、気を使わずとも使い分けられるようになった。慣れでもあるが、幽遊白書の仙水の如く、「ぼく」人格のようなものが出ているのかもしれない。そう思うと、一人称はなかなか不思議な力を持っている。

 

 日本にはまだ一人称が多くあり、創作物の中では新たに生み出されているものもあるだろう。思いつく限りでも、我、我輩、あたし、朕、わし、うち、拙者、某。ここに出てないものも必ずまだある。もっとも、我輩なんて一人称を使うのはクッパかラーテン・クレプスリーしか知らないが。

 もし自分がこんな一人称を使ったとき、どんな性格になるのか気になる。当分使うことは無いだろうが、ジジイになってから「ワシの若い頃はな、」なんて面倒な話を若者にしてみたいものである。

 

 さて、あなたが普段使う一人称は何だろうか。