今のぼくは諸事情により時間がかなりある。洗濯、炊事、風呂等以外はすべて自由な時間なのだ。その時間で何をしているか、となると出不精なぼくはゲームか読書か考え事である。
今回は、そんなぼくが最近読んですきになった本たちを紹介したい。とは言っても本の傾向としてはほぼ同じである。
ゲームセンタークロニクル (~僕は人生の大半をゲームセンターですごした~)
- 作者: 石井ぜんじ,standards
- 出版社/メーカー: standards
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ハイスコアガールがラブコメとしてもゲームの歴史本としても面白かったため、ついタイトルで買ってしまった。
ゲームセンターの前身とも言えるインベーダーハウスに始まり、シューティング、格ゲーの栄枯盛衰を経て現代に至るまでのゲームセンターを語った一冊。作者があのゲーメストの編集長ということもあり、当時のリアルな空気感も描かれている。
2017年までのアーケードゲームがまとめられているため、現代までどのようにゲームセンターが生きてきたのかを知ることができた。
現代のゲームセンターよりもさらに「遊戯場」としての色が強かった時代。自分もこの時代を生きてみたかったものである。
クラシックゲーム a GO GO 熱かった1980年代からゲーム史を読み解く
- 作者: 後藤勝,ライブ
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2018/06/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ファミコンに始まる(前にもゲームハードはあったが)家庭用ゲーム機の大きな時代をゲームソフトから見ていく一冊。今の若いぼくには「バーチャルコンソールにあるやつ」という認識のゲーム達がレビューとともに紹介されている。
これらのゲーム紹介と共に、ゲーム時代にソフトから関わった人間へのインタビューも。当時の制作状況の一面を知る事のできる良い一冊であった。
こちらはゲーム史をゲーム会社を軸に見ていく。出版が日経取材班ということで関係者からは詳細に話を聞いている。カプコンやナムコの老舗はもちろん、レベルファイブやガンホーといった新しい企業からの情報も。
どの会社がどのように成長してきたのか、何を作ってきたのか。ゲーム史に少し興味を持った方にはこちらをおすすめしたい。
こちらは先程の三冊とは別に「ゲームができるまで」のお手本を記している。ゲーム作りにはこういう役割があり、どのような工程で完成へ近づけていくのか。漫画の「New Game!」の副読本にちょうど良いかもしれない。
ファミコン芸人として売っているフジタ氏の著。幼少期のフジタ氏がプレイしていたファミコンゲーを思い出と共に紹介。マニアには物足りないかもしれないが、有名どころは抑えてあるため、今の若い世代がハハハと笑いながらゲームを知るには良い本だと思う。
若干フジタ氏の半生は重いところがあるのは別の話。
ここからはゲームに関係がない。「空想科学読本シリーズ」でおなじみの柳田理科雄氏のエッセイ本。エッセイ、随筆とは自分の意見や考えを自由に書き記したものであるとぼくは思っているのだが、柳田氏はいつでも日常の科学を考えていた。
ぼくは「空想科学読本シリーズ」の影響で普段なら見逃している割とどうでもいいことについて考えてみることがすきである。数字が苦手な方には敬遠されがちであろうが、「実は世界は科学でこんなに面白くなるぞ」と伝えてくれる一冊。
「科学バカ人生!」がScienceEssayであるならば、こちらはScienceFictionである。
突然SCP財団サイトへ転移してしまった少年が不可思議な体験をしていく。
登場させるSCiPのチョイスが絶妙で、SCP-914のようなおもしろアイテムからSCP-823のようなホラーまで、SCP財団新規職員にもわかりやすく描写されている。
なにより、主人公と行動を共にするSCP-105がかわいい。人型SCPで愛らしく描写されることはそうないため、本書のように書かれると財団職員として失われていた感情の何かが湧いてくるものである。
本文で連呼するSCPとは何か知らずとも、1つのSF怪奇譚として出来上がっているため、おすすめの一冊である。
今読み終えているのはこれくらいである。まだ積んだ本はいくつかあるが、面白かったら紹介したい。
また、「すきなもの」シリーズはぼくがすきなものを思い出せなくなりつつあるため、更新が止まりがちになっている。ぼくのすきなものが知りたいなどという稀有な人は少ないだろうが、今までよりもさらに投稿頻度が落ちるのを許してほしい。
ではまた。