少し前に書いたが、自分はうつ病で長い休みをもらっていた。その間、何をしていたかといえばゲームである。うつ病と診断されてしばらくは何も手につかなかったが、改善されてからは楽しいことを楽しいと思えるようになった。
そして今、自分は元の仕事派で働こうとしている。仕事辞めたい、と所構わず発していた頃よりはマシになったと思う。
復帰する前に、自分が心血注いだのは「いかに自分がゲーム好きであるかを広めること」であった。上役にも大きな相談として大袈裟に話したし、同じ仕事をする人にもゲームに対する熱意を話し続けた。
幸い、自分がゲーム史を勉強していたこともあり、どんなゲームの話にも対応できるような力があった。上役はゼビウスの時代で、同じ仕事をする方はとある会社のゲームに詳しかった。
そんな話を続けると、いつしか自分の熱意は伝わるものである。「あんかけ君はゲームに熱中する度合いが人とは違う」と。もちろん、自分よりもマニアな人はごまんといるだろうが、自分の好きな具合を知ってもらえれば良いのである。
結果、仕事とは関係ない完全にプライベートの話ですら受け入れて貰えるようになった。オタク気質により、ゲームの話題になると饒舌になることも要因の一つだろう。
正直、ゲームなどという感心されないような(前時代的か?)趣味でも受け入れられるとは思ってもいなかった。せいぜい、「くだらない事に努力しやがって、仕事もそれくらい真面目にやれよ」と思われると思っていた。
ところが、自分の本気具合は世代を越えて伝わった。非常に嬉しいことである。
要するに。
すきなものはすきである、と主張していくのは悪いことではないのかもしれない。