あんかけが書く

かきたいことをかきます。

イオナズン

面接官「特技はイオナズンとありますが?」
学生 「はい。イオナズンです。」
面接官「イオナズンとは何のことですか?」
学生 「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
学生 「はい。魔法です。敵全員に大ダメージを与えます。」
面接官「・・・で、そのイオナズンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生 「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「敵全員に100以上与えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
学生 「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」
面接官「いいですよ。使って下さい。イオナズンとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生 「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」

 皆さんご存知イオナズンコピペ。イオナズンは敵全体攻撃なので満員電車の中とか都会の人ごみでイオナズンを唱えると自分へ敵意を持つ奴が爆発し、俺にとって住みやすい世の中になっていくのではないかと思う。ベギラゴンではせいぜい「3両目優先席」くらいのグループ攻撃になってしまうため、イオ系とギラ系の格の違いが出る。
 ドラクエなりRPGでは呪文で「○○系」という括りがあり、イオ系ならば「イオ→イオラ→イオナズン*1で強いものとなる。ドラクエでは大抵、職業による特技習得を除けばレベルアップで呪文を覚えるが、無から急に呪文が身に付くというのもよくわからない話である。毎日走り込みをしていたら盗塁の技術を得るのだろうか。
 電車で暇すぎるため、思いついた「呪文を覚えるメカニズム」を羅列する。

 

1.急に頭に湧き上がる

魔法使い「やべえなんか出そう」
魔法使い「い、いおなずん」(チュドーン)
メンバー「「「今の何!?!?!?」」」
魔法使い「イオナズン?ってのできた」

 急に出る。不意に思い出した曲が一日のテーマソングになるような唐突さとインパクトで頭の中を駆け回り、ふと思いついて魔力と共に詠唱すると出る。
 構造がよくわからないが何が起きるかはわかっているブラックボックスを戦闘に使っているということである。学者もあの世界にはいるのだから、それなりに研究して強い呪文を探せば魔族と戦う人間側も有利に戦えるのではないだろうか。思い返せばドラクエの世界の兵士はみな槍と剣を持った脳筋である。回復も薬草でしているに違いない。
 仮に、研究して「イオナズン」なる単語が判明しても発音の関係で使えないのかもしれない。上級魔法使い達は「シークヮーサー」の「ヮ」のように、発音法が不明なまま発生できてしまう。当人達も伝えようがないため、修練を積んで「イオナズン」を知ったところで伝えられぬまま死んでしまう経験をする。悲しみの連鎖。

 

2.事前知識が実践できるようになる

魔法使い「さっきのイオラ、もうちょっと終わり側に魔力込めたらイオナズンできそうだな…」
魔法使い「イオナズン!!!!!!!!!」(チュドーン)
メンバー「「「今の何!?!?!?」」」
魔法使い「イオナズン出た!!!!!!!もっかい見て!!!!!!!!!!」

 何度か鍛錬してコツを掴んでようやく出る。自転車の乗り方を覚えたように、あとはいつもの感覚で詠唱すれば、いくらでもイオナズンが出る。
 こちらは、1案より継承しやすい。ベテランのイオナズン使いが若きイオラ使いにイオナズンのコツを伝える。一部の天才は生まれた時からイオナズンの天才かもしれない。
 いつ覚えるかわからないよりは努力でイオナズン習得までの期間を縮められる分、パーティの魔法使いはストレスがかかりそうである。「早くイオナズン使え」「まだイオラかよスタメン外すぞ」「ベギラゴンとか流行りじゃないよな」。聞こえてくるメンバーの呪詛を乗り越え、やっとできたイオナズン。さぞ嬉しいことだろう。きっと次の街に行く頃には「メラゾーマまだ?」と言い出す。
 逆に「イオナズン音痴」なる概念も出そうである。運動音痴、方向音痴に並び、「イオナズンの感覚がわからない人」を指す。全体攻撃で便利だからと皆が習得していくのにいつまで経ってもイオナズンがわからない。同期の魔法使いはイオナズンで頑張ってんのに俺だけベギラマ。魔法使い向いてねえのかな…。
 魔法使いがかわいそうな世界である。

 

3.爆発力の大きさで呼称が決まる。


魔法使い「イオラ!!!」(チュドーン)
勇者「それイオナズンレベルにデカくね?」
賢者「一理ある」
魔法使い「今度イオナズン試験受けてみるわ」

 「イオ系」という概念で「イオ」をキーワードに爆発魔法を使う魔法使い。イオで起きる爆発で10mのクレーターを作られれば「イオラ」と唱えることを許可され、イオラで起きた爆発が規定の魔物を爆破できるようになると「イオナズン」の資格が与えられる。「公益財団法人 爆発呪文検定協会」みたいな公的団体が毎年数回、試験をしている。魔道大学校では「イオナズン資格を持つ者には単位認定」なる決まりがあり、毎年何人かがそれで単位を取得する。その中には最年少の魔法使いもいてうんぬん。
 攻撃呪文はこれで基準を決められるのではないだろうか。デイン系*2ドルマ系は測定が難しそうだ。ザキ系の検定会場は地獄になっていそう。
 補助魔法試験会場は感覚の問題である。スカラ会場は規定の硬度を越えれば合格、フバーハは自分にかけて耐久実験とかさせるのだろうか。ちょっと現実的ではない*3
 ここで「今のはメラゾーマではない…」のくだりを思い出す。設定がまちまちな以上、何がどうなっても知らないが、きっとある魔術の天才がメラミ検定会場で大炎上を起こす事故も過去にはあったのだろう。

 

 

 

電車が目的地についた。

 

 

 

 毎回、「ドラクエの呪文が一つだけ使えるようになるなら何にする」トークで「ルーラ」を挙げているが、早いところ習得したい。今のところマホトーンしか使えない*4。早く便利な呪文を覚えたい。

*1:https://wikiwiki.jp/dqdic3rd/【イオ系】 シリーズによってはいろいろあるが

*2:「デイン系」を変換したら「で陰茎」になった、日頃の行いが悪い

*3:この談義がそもそも現実的ではない

*4:唱えた相手が呪文を使えなくなっているため