あんかけが書く

かきたいことをかきます。

2024年総まとめ!!!!!!!

 今年本当に最後の記事です。今年の感想をつらつらと思うまま書いておきたい。日記というものは難しい。毎日書くほどの出来事はないし、そこに書くべき良質な感情もない。だからまとめるなら一か月周期くらいでまとめてある方が、出力が濃縮されて良いものになるはず。今年は年で出してしまうのだけれど。出さないよりはマシなので、とりあえず書き出してみる。

 

 

 

旅の話

 まずは「いろんな場所に行ったなあ」という気持ち。旅行として行ったものは3月に伊豆諸島の大島、8月に鳥取県倉吉市(と姫路)、10月と12月に長野県。

 

大島

 地元にいる頃から「船に乗って島に行ってみたい」というちょっとした憧れがあったので一週間前に行けそうなことがわかった瞬間に船の予約などをした。我ながら突飛であった。なんかそれで話1つ書いた気がするなと思っていたらここでまとめて書いていた。

ankakeassa.hatenablog.com

 写真だけで端折って書いているが島の移動はほとんどチャリンコである。大島の主に北半分の40kmをこんなルートで走ってきた。そもそも島が火山島なので山の真ん中の坂道はクソ急。さっきの記事に写真があるが、山に雲がかかり、途中で映画ミストの終盤みたいな道を走っているときに学生?を乗せたバスとすれ違い、乗客の女の子にすごい目で見られていた。電動自転車じゃなければ心が折れていた。

 


 とはいえ貸しチャリ屋の方や遭難しかけて山への道を聞いたホテルの方、土産屋のおばさまなど、島の人を感じて良い旅だった。朝の風呂上がりの牛乳やべっこう丼*1もうまい。自分の土産に買った焼酎もうまかった。今まで飲んだ焼酎の中で一番かもしれん。記事に書いたくさや家の魚焼きグリルでアルミホイルに包んで焼いてみるとそこまで臭くなかった。なんなら好み。海の幸と温泉目当てにまた行きたい。それはそれとして次は車借りて泊りにしたいです……。

 

倉吉

 鳥取県倉吉市はみなさんご存知『日向美ビタースイーツ♪』の聖地。10年追いかけきたコンテンツ。

 今年の3月に円形劇場くらよしフィギュアミュージアムにて立った山形まり花像にクラウドファンディング出資者として自分の名前が刻まれている。そもそも名前を刻む目的でなく、イラスト集とクソ長いFBのまとめpdfがメインである。

 名前を入れておいて行けないのもあまりに悲しいのでお盆の連休に倉吉商店街を散歩してきた。ちょうど1週間前がめうめうの誕生日という絶妙なズレと、あくまで地元商店街がメインとあってお店があんまり空いてなかったのが悲しみ。
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 ちょうどいい場所にあんかけがいました。

 倉吉の町並みは散歩向き。

 川を越えて
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 鯉やメダカのいる用水路の脇を進むと
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 白壁並ぶ良い街並み。観光としてはちょっといい飲食店や酒屋(酒蔵)もあって良い。

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 キャラパネルを置いている店もあって、まだ町でもひなビタ♪を大事にしてくれているんだなと思える。そのコンテンツのオタクにはちょっと嬉しい。

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 のんびり歩いて梨記念館で梨を頂いたり展示を見て感心したりしながら

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 今回の目的その2、ちくパを食べに来た。皆さんご存知ちくパです。公式からようつべに投稿されているちくパの動画がこれしかなくてちょっと泣いた。しかもその投稿が2014年でさらに泣いた。neko*nekoとか上がってるんだからDDRとかにあるBGA*2もUpしてくれ……。

youtu.be

 

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 マジでパフェに1本分のちくわがぶっ刺さっている。作中でめうが言う通りちくわの微妙なしょっぱさが邪魔しない程度に合う。店内でちくパ食ってる人が自分含めて3~4人いて面白かった。ちくパ、デカい顔して店の推しにするにはゲテモノすぎるのでは。

 

 そこからまたちょっと散歩しておそらく市内唯一のBEMANI機種設置店舗で音ゲー行脚を。めうめうはここで立派なゴリラになっていたのか?アミューズメント施設としてはすごく頑張っているので応援したい。クラウドファンディングやっているのをさっき知るなど。

camp-fire.jp


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 倉吉のお散歩としてはこんな感じか。総移動距離は8kmくらいですかね……。散歩して思ったのは観光地的なポテンシャルを持っている場所だからコンテンツの聖地としてやっていけたんだなということ。あんまりはっきり言うべきことじゃないことかもしれないけど、地域が存続を賭けてすげえ頑張ってる。

 8年前、地元で狂ったようにFB上の連載を読んでいた頃は作中のいぶぶ*3が「田舎より都会だしっ!」の言葉に「まあねえ」くらいの気持ちでいたが、行き帰りに読んだpdfについて、今になってはもっと切実な感じで受け止めてしまっている。倉吉の話の頭に出た川の上の橋の写真、地元の光景に似すぎていて、ちょっと悲しくなった。そのうえで、東京から来た双子アイドルユニットの姉の方が「娯楽がないじゃない!」とキレる投稿とかあるけど、メイン組がポカンとしている感じがあると……おお……もう……。ひなビタ、キャラのノリが全体的に明るい分、それぞれの設定は微妙に重たい。りんりんせんせーの家族の話とか。

 また散歩でちょうどいい時期に行きたいな。ひなビタコンテンツのFBもぜひ。

p.eagate.573.jp

公式は途中でまとめるの止めちゃってるんだよな………

Home | Mysite

ひなビタの読めるコンテンツ全般の非公式ポータルサイト。ここの説明がわかりやすい。

 

長野

 長野県に年内に2回も行くことになるとは。こう書くと不本意ながら行った、みたいになるが割と楽しみに行っている。

 1回目は読書合宿。過去記事参照。

ankakeassa.hatenablog.com

 2回目は今月。なんと山奥の温泉地の旅館で音楽フェスをやるというところに友人*4と参加。ここでは温泉地の景色の話をしようかな。

 会場に行く前の長野駅での景色がこれ。東京を出たときはあんなに天気良かったのに吹雪いてる……。
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 現地はこんな感じ。中央に川がありその真横はメインの車道、そのさらに横が写真の人が通る道。温泉街としては理想の光景。f:id:ankakeassa:20241231052828j:image

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 この脇道も良いんだ。手前が温泉、その奥にお店の裏口とかがあって、メインの川横の車道まで見える。この、光の加減と道の幅、木造の屋根の裏とか楽しい。

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 道中の"本質"を店名にした射的屋。星野源の『ドラえもん』とか葬送のフリーレンOPが『勇者』みたいな。センスが良い。
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 こういう景色は旅をしに来た感じがあるよな。5種くらい風呂に入って大満足。本来は9種の温泉を巡るちょっとした温泉レクリエーションである。これを楽しみに行くのもやりたい。

 温泉地で1泊し、フェスの帰りがけ、善光寺も寄る。善光寺の印象、桃鉄で微妙に行きにくい割に中盤には独占しやすい駅なので絶対何処かで寄る印象しかない。夕暮れ、寒い中、寺までトボトボと歩く。

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 観光らしくおやきを食った。具は切り干し大根。あえて野沢菜じゃないやつをね。
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 仏閣はテキストを読みながらお賽銭*5を放り投げ、おみくじ引くまでをワンセットで。年末のクジの立ち位置、振り返りと見るべきか、新年へのつなぎと見るべきか。

 そのまま凍えながら長野と言えばでそばを食べ、

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 馬肉とハチの子を食べてみた。ハチの子、もちもちした食感でおやつ的な美味しさがありますね。調理が多分揚げ焼きなのでカリカリに仕上げて虫らしさを利点にするような作りにしたような。f:id:ankakeassa:20241231054230j:imagef:id:ankakeassa:20241231054239j:image

 そのままビジホに帰ってリンゴ食った。旅先で見たリンゴがデカすぎて買ってしまった。ベリアル(グラブル)と言ってdiscord鯖に写真を上げたら「こんなにキモくない」とガチ恋勢に怒られた。

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 長野散歩、地図で見るとコンテンツとして楽しむのは難しいように見えたけど、歩くと楽しい。「ああ、そういう道なんだな」と思えるのが良い。そして横にほろ酔いの友人がいたのもありがとう。多分凍死してた。

 

音楽の話

十三機兵防衛圏オーケストラコンサート

 これもこっちで書いたんですけどね。改めて。

ankakeassa.hatenablog.com

 元がシンセバチバチの曲多数でテンポも速いのにオーケストラ向きじゃねえと思っていたのにそれを見事に編曲して、その速さも技術で再現してきた。オーケストラってすごいんですね……。最後のユニコーンオーバーロードメインテーマで謎の民族楽器の響きの良さをいまだに覚えている。本編タイトルでもじっくり味わえた。

 あんまり関係ないけど今年に友人からお勧めされた『響け!ユーフォニアム』の1期を見た。楽団とかの合わせ、大変そうだな……話の中心はそこじゃないとしても、大人数で演奏する苦労を想像するようになってしまう。

 

見て決めろ

Neko Hacker 2ndワンマンライブ「見て決めろ」のチケット情報・予約・購入・販売|ライヴポケット

 

 多分Soundcloudで見つけてから6年くらい聞いてるんじゃなかろうか。すっごい爽やかなんだけど、芯のあるギターが耳に刺さるような音が好きでずっと聞いている。たまたま予定を合わせられて行くことができた。 

 生ギター!生ボーカル!生ひら!……のChocolate Adventure!!!そして最後のO108ROCKETで若干泣いた。カウントダウンできてうれしいよ。ちょっと遠い2階だったけど見やすくてよかった。良くも悪くもこれ初体験なのは運がいいのかもしれない。またタイミングあれば絶対に行きたい。

 過去の自分が語るこれが何よりなんだよな。イヤホンに閉じ込めて頭の中で作ってた世界を解き放って、声出してそれを広げて誰かの世界と交わらせるのがこんなに気持ちいなんて。こっちに来てから音楽は孤独に捕まえるものだった*6自分がちゃんとそこで好きと言えるものに"包まれられた"ことがうれしかった。

 また行きたいのだけれど、ライブというのは結構先の予定が決まっていて、その超未来のことに自分を合わせていかなければならないのが難しい。こういうのは予定をかなぐり捨てでも行くものなのかしら。

 

暴カワ2024

www.ageha.com

ankakeassa.hatenablog.com

 ここでちょっと触れている。今年行って良かったあれこれの上位。ネコハカは6年と書いたけど、10年前から聞いてる方々が一緒に出ている。

  ジャンルは……なんだ?Kawaii Future Baseなどと言われているようではあるがカワイイ要素はあるけどFuture Baseに寄ってるとはいえない………。インターネット発の電子音楽がここに集まっている。音楽のジャンル分けをわかっているわけではないけれど、なんかそういう括り。括りにできないかもしれない。

 そんな程度にしかわかっていないけど、自分のここ10年の音楽の6割は確かにこの方々に作ってもらった。いきなり入って気分上げようと酒飲んでたらNor氏の曲でブチ上がったし、そこからTEMPLIMEでしっとりさせてから上げるのもよかったし、楽しそうに歌うアンテナガール氏を生で見てガチ泣きしたし、をとはっかーで一緒にコールするのも楽しかった。あそこで人生終わっててほしいくらいには良い。LanPageとしてのソ氏も見れたし、あの音響でYUC’eを聞いてあれもこれも好きな曲をもらえたし、Yunomi氏の世界観を統一したアレンジメドレーはずっと聞いていたかった。脳みそから出る幸福成分全部もらった。

 

音泉温楽2024

 旅の長野2回目のメイン目的。友人に連れられ温泉宿での音楽フェスへ。バンドミュージックの中でもあんまり聞かないジャンルがメインではあったが、酒のテンションと好みの系統の音でハマれた。雰囲気で言うとこんな感じ。

 正直、出てきた1組目、Naturally Dub Gushingと最後の小西康陽氏が衝撃すぎて。

 Naturally Dub Gushingのユニット、40分ステージでテクノっぽい感じの曲4曲で会場の人にもエフェクターいじらせてしっとりしながら終了という。"アンビエント"なる「意識の外にあるがそこにある音楽」*7に引き込まれた。当人曰く、「皆さん、スマホとか触ってリラックスしてもええんですよ、それがアンビエントです」と。面白すぎる。逆張りで展開を聞いていると、確かに亀のように展開は変わっている。変化の少ないシンセの展開という温泉に浸かっていたらアドリブ?として加わるサックスが漂う湯気をかき乱すように意識を引き戻してくるめちゃくちゃ楽しい。

 最初に入ってわくわくしながらちょうど良すぎる嘘みたいな曲名は「Life is Good」や「Destiny`s Water」から繰り出されたその雰囲気のおかげでほどよい熱を持たせてくれた。

 後からジャンルユニットの一人の方のWikipediaを見たら項目に『職業:温泉』とあって目を疑い、さらにその上の警告で笑ってしまった。

サワサキヨシヒロ - Wikipedia

 とはいえこの方、飯食ってたら普通に隣に来て、宴会場で一人分の飯を並べる卓にCDを並べて「できた、物販コーナーや」とつぶやいていたのを見て友人と「マジか」しか言えなくなっていた。その『物販コーナー』に食いついた友人の話を盗み聞きして間に挟まり、CDも購入。「90年代テクノっぽい感じが弐寺出身の自分には心地よかったです。アンビエント、浸れました」と伝えられた。その返しに「Beatmaniaの曲も2曲作ってたで」と聞いてしまった。どれなんだ。でもそれくらいの謎があった方が面白いのでそのままにしておく。

 家事するときに買ったアルバムを流している。ブチアゲな感じでもないが、ほどよい刺激がうれしい。聞き方としては多分これで合っていると思うがどうだろう。

 そしてもう一人。最後に登壇した小西康陽氏。フォークとブルース、語り口調の歌がかっこよかった。普段絶対に聞かないタイプ。中でも『陽の当たる大通り』がめちゃくちゃ刺さった。なんならちょっと泣いた。

 歌にある言葉は男女の恋愛ジャンルで、自分には全く心に入る余地のないもの。それが自分の心に入ったのは歌を中断して入る当人の雑談(?)が自分の心をほぐしてくれたからかもしれない。

「ベッドのその中で……たわいのないこと…話続けて~…♪『私もそんな体験したんですけどね、私はその時みそ汁の具の話しちゃったんですよ。あなたはみそ汁の具、何が好き?ってね…はいじゃあそこのあなた、好きなみそ汁の具は?あ、わかめ!いいですよね~~~。ならそっちのあなた………」

 国語の先生が授業から脱線した雑談で共感を集めてから本筋に戻って「そういう気持ちならわかるな」と体験させるようなしみこみ。しみじみと語る歌がいつの間にか雑談になって、「何何何」とさらに引き込まれたうえで曲に戻っていくのが良かった。童謡『たきび』の『かきねの かきねの』の重ねの良さの語りとか国語の先生だった。記憶を消してもう一度体験したい1時間だった。

 

学びの話

試験とか

 謎試験を勉強してみた。文章検定とエスペラント検定と検索検定。検索検定以外はうまいこといった。変な勉強をするモチベ、なんかあった。文章検は取って文がきれいになったとも思わない。本当に何の役にも立たないが、ちょっと面白く過ごせるようになった気がする。試験なんかそんなもんでいい。仕事で「取れ」と言われるもの以外は。

 検索検定はまだ再受験できるものの、お金がないので来年まで見送り。その時に勉強できるかはわからん。テキストがめちゃくちゃつまんねえんだ……。

 

体験とか

 旅行でも読書でもアニメ・映画を見るでも体験として呼ぶならそう。五感でモノを楽しみ、自分に刻むのが体験だと思う。

 今年なら東京都現代美術館で見たこれとか良かった。「アレがあるなら見なきゃな」と思いながら展示に行ったので、前提のアレが脳をよぎるが、それを超えて思ったのは以外にも「ちゃんと生き物っぽいな」だった。夜の道で会ったらちびるだろうけど、仕事場の隣の席がコレで周りの人が自然にやりとりしてたら普通に挨拶してると思う。溶け込める異常性、みたいな。パワポケ6のほるひすかよ。

 他に今年デカくて面白かった体験を挙げるなら12月、ノリで友人と帝国ホテルのアフタヌーンティ-とやらに行ってみたこと。気が付いたら友人が紅茶に凝っており、詳しい奴がいるならそれに乗っかってキャリー*8してもらえば楽して面白がれるのではとの考えから同行した。まさに巨人の肩の上にのる矮人といった様相。友人は前日までえらく緊張していたが、ヤバさがわからないのでセルゲームのミスターサタンみたいな立ち回りになっていた。

 そもそも良い紅茶を知らないので、3日くらい前には適当な自販機で午後の紅茶を買って飲み、前日には日本紅茶協会認定の喫茶店に行って舌を慣らした。マジでうまい紅茶、マジでうまい。ブレンドとチョコシフォンケーキを注文。午後茶が小学校の時のわら半紙*9ならここの紅茶は選挙の時のあの紙だった。一口目で茶葉の香りを茶葉の香りとして足跡を残し、それが「私はこうですけど?」と澄ました顔して喉奥に消えていく感じ。通り抜けるあいつを感じたくて反芻してしまう。

 これを二、三杯とポットからおかわりするたびに渋みが出てくる。友人曰く、ポットは2.5杯くらい入っていて、前半は香り、後半は茶の味を楽しんでいくものらしい。渋みと言っても自分に合わなかったワインみたいなものではなく、ひとつの味と呼べるくらいの心地よさ。それが横のシフォンケーキがチョコで甘めなのもあって、合わせて飲むとちょうど良い。

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 前日に味わうべきではなかった。もっとこれで慣らしておけばよかった……というのもつかの間、次の日にはこれである。

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 漫画でお嬢様が屋敷の中庭で食ってるやつ!!!!!

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 と、よっさそうなティーセット。写真に写りこんだおしぼりが近所で出会えないくらい分厚いのもポイント。ちなみに中身はダージリン

 三段重ねをつまみにポット5杯飲んだ。会社の飲み会より飲んでる。

・アップルシナモンティー(ウェルカムドリンク)

 あっま!!!いんだけど、すごく優しい。恐る恐るドアを叩いたら好みのタイプの執事がいつのまにか横にいて、「お荷物をお預かりいたします」と耳元で囁いたのち、気持ちのいい笑顔で応対される感じ。これが帝国ホテルのもてなしというやつか………。うまい。

アールグレイ

 初回に飲んで思ったのは、小学校の時の明るめの性格した良い奴。クラスの係なら班長とかやってるタイプ。初対面でもなんとなく心許せる。ストⅢ 3rdのケンとか近い感じ。CVは桧山っぽい。後半になるにつれそいつ自身も思うところがありそうな味がする。うまい。

・タンドレス

 紅茶の括りではなくハーブティーらしい。口を付けた最初の感想は「森の中の泉」。「メロスが飲んだ湧き水」「ドラクエ4のシンシアがいる花のある丘の朝露」とかそういう感じ。味より最初に鼻まで駆け抜ける植物の息吹がその景色に飛ばす。元が花とかなので味は"美味い"とかいうものじゃない気がする……。香りは抜群に良い。

・アッサム

 リュウ。暖簾をくぐると頑固な感じの男が「ウチはコレ一本でやらせてもらってるます。」と断りを入れてくる。香りが強いわけではない(多分前のタンドレスにやられたのかも)が、筋のある風味がそこにいる。マジでこいつこれ一本でやってるし、これ一本でやっていけるだけの力がある。

 先述の通り、おかわりをするごとに渋みが出てくるが、こいつはちゃんと渋い。けどこいつらしくて良い。踊る大捜査線の青島のヨレヨレのコートみたいな良さ。かっこいいぞ、アッサム。

ダージリン

 最初に注文リストにあるのを見てから飲んで格言言いたかったが、いざ飲むと何も出なかった。

 一口含むと目の前にめちゃくちゃ豪華な門と丁寧な装飾のドアノッカーが現れる、が、一歩ドアを開けるとなんにもない。真っ暗な部屋。香りは入口を形作るものの、味が無。なんかある気はするのに。おかわりを重ねると部屋にちょっと明かりが付くけど、これまた綺麗なアンティークの蝋燭立てがあるだけ。めっちゃ怖い。飲んだ紅茶の中で一番底知れない。

 

 そんな感じ。普段飛び抜けて美味いもの食ってるわけでもないので表現がわからん。でも、嗜好品の王道を知り、ものさしを作っておくことができた良い体験とは思う。本当に良いところで出る良いものを『何が良いのか』を理解しながら良さを味わえた。当初の目論見通り、友人が薀蓄と楽しみ方を教えてくれたおかげでもある。感謝。

 ある種、五感の味、嗅の部分であまりに尖った体験をしてしまったので次のスキルツリーが難しい。同じように美術に詳しい人に解説してもらいながら美術館に行ってみるとか

 

本とか

 12月にゲームの話と本の話をして、civとvicからちょっと歴史ネタに興味を持った。今年はそっちの内容が絡む本を手に取るのが多かった気がする。この歳でする世界史の勉強、これまた何の役にも立たねえんだ……。でもゲーム中の面白がれる要素が増えて楽しさは増えたと思う。現実でニュースとかも見てたら情勢を考えるのにも役に立つんだろうけど、自分ちにテレビねンだわ。TwitterのYahoo速報くらいしかない。

 本を読むと変な知識は増えるけど自分は何も変わらん。海外に行く気持ちになるわけでもないし、大晦日も最後の日だからと大騒ぎするでもなく部屋でのんびりRiJ見ながらゲームして、合間にこれを書いている。本を読む効用というものは実際そんなにもないのでは。

 と思ってたら意外なところで役に立った。以下。

 

エスペラントの話

 去年くらいからエスペラントにドはまりして、今年検定の3級を取った。

エスペラント勉強したよ - あんかけが書く

 次は2級をやりたい、みたいな感覚になっているが出題範囲が3級よりハチャメチャにデカい。なんか出題単語が"いくつかある辞書の中全部"とかになっている。さすがに1年単位では手に負えないと思ったので一時休戦。幸い日本エスペラント協会(以下JEI)は行きやすいのでエス語の本をちまちま買い、辞書を左手に格闘するようになっている。しょうもないことでも経験値は溜まるもので、なんか読める文は読める(?)ようになってきた。

 協会の方に声をかけられ、月一くらいで勉強&交流の場を設けてもらったり、セミナーを紹介していただいたりと、使う場があるのがありがたい。英語は車内アナウンスなどそこらに転がっているものの、エス語は突撃しないと"無い"。少なくとも来年いっぱいは協会員としてやってみることにした。まだその界隈では若いとして割引が効いた。助かる。

 その結果、いろんな人と話すことができたし、協会側で新しい試みのお手伝いをすることになった。細かいところは書かないでおくけど。エスペラントのテキストをつまみ、すきなことをしているだけで人の役に立つなら自分としてもありがたい。

 ここでさっきの本の話が出てくる。vic3が1836年~1936年のゲームで、エスペラント最初期が1890年で1910年~1940年あたりが政治的なアレコレの運動と結びついて大きくなっている時期。ほどよく重なる。この辺の話が書いてあるテキストを読んで、なんとなく頭の中の年表に収めてカテゴライズできるようになったのはゲームと本のおかげだと思う。義務教育だとこの辺って日露戦争とか日中戦争で括ってふわっと終わらせるし。お手伝いにとても役立っている。来年もしばらくやるならこの辺の歴史を掘っていくことになるのかしら。来年もよろしくお願いします。*10

 

来年の抱負

 この辺を踏まえると、来年は「2024年の掘り下げをしよう」になるかと。変なところで変なものが役に立つので、いろんな所に行っていろんなものを見聞きして、面白がれるような自分を作りたい。自分を構成するものでベン図を描いたとき、ちっちゃい丸がちょっとずつ重なってでっかい丸を作っているような形で表すだろうが、そのちっちゃい丸の隙間を埋めつつ既存の丸をデカくしていくイメージで。

 もちろん、既に手を付けたものやなんか手元にあるデカいおもちゃ*11も継続していく。ゲームだってしたいし。今の時点で旅に行きたい場所もあるし。社会が許す限りのことはやっていく所存。

 

 自分、割と生きたがっててワロタ。

*1:白身魚の醤油漬け、色がべっこうみたいなのでそう呼ばれるとか

*2:元はビーストじゃなかったか

*3:上の画像のベースもってる金髪のねーちゃん

*4:読書合宿の友人A

*5:あってる?

*6:テレビの流行りとかてぃっくとっくとか見ないので何もわからん

*7:自分の解釈

*8:ゲームの用語で上手い人に自分の下手さをカバーしてもらい、自分の実力以上の出力ができるかのように他者に見させること

*9:まずいとかそういうわけではない、なんなら冬はあったか~いやつを飲んでる

*10:ここで言うな

*11:ちゃんとおもちゃとして遊べるようになったら書きます