前日の丑三つ時まで、近所で酒を飲んでいた。マスターと「スマホがあるこの時代で、他人に道を聞くことは、どんな遊びをしているとしても不信感は生まれてしまう」なんて話をしていた気がする。それと同時に、ジンはソーダ割かロックが香りを楽しむには良いと教わった。薦められたジンは春先の河川敷で昼寝から目が覚めたような爽やかな風味が刺さった。
1日目 午前
結局3時間だけ寝た。起きたのは奇跡だった。服と本は前にキャリーバッグに詰めてあったので、適当な準備だけして電車に乗った。直近の海外行きの1週間分の荷物より国内2泊の荷物が重いのは何かおかしい。
今回の会場は熱海である。参加者4名を頂点とした図形を地図に書き、重心を取って現実的な温泉地(客室に和室が存在し、かつ、大浴場のある宿泊施設がある地域)が熱海だった、という理由である。新幹線で東京駅からこだまで1時間かからない。駅前商店街の煩雑さと濃ゆいバブル期の建物を除けばちょうどいい地域だと思っている。
半ば気絶しながら着いた駅はまだ早いのもあって、人が少ない。タクシーに飛び込み、ホテルで荷物預かりを頼み、向かった先は熱海城。
そう、熱海城にはミライダガッキがある。定期的に名前を出すがどこにもないあのミライダガッキである。入館料を払えばフリプで遊び放題である。到着時点で9:30、集合時間が15時*1。5時間ミライダガッキができると聞けば行くしかない。熱海城全体は前に行ったことがあるので今回はスルー。足湯とかは気持ちいいが。

ミライダガッキ
ここから本当にミライダガッキを5時間やっている。両手の親指と人差し指にマメができるまでやった。移動中の友人に飯を誘われても「ダガッキいくわ」でダガッキを優先するくらいにはダガッキをしていた。筐体の中央左側が"クリティカル"を叩かないと反応しなくなっていること、逆に中央右側が感度3000倍に反応しすぎることは難点。VALLIS-NERIAの3連が全部反応しないときは叫びかけた。
さっきミライダガッキ5時間と書いたが、やや誇張した。実際はミライダガッキ3時間半と弐寺*21時間、SDVX30分くらいやっている。あとポップンちょっと。何をしているのか。
1日目 午後
15時にホテルに向かうと、ダガッキ中に飯に誘ってきた友人がいた。ここで参加者の紹介をしておく。
俺……俺。すきな食べ物は天一のラーメン。
☕……茶をしばく人。すきな食べ物は"アジ(生)"。
🕺……うるさい。すきな食べ物は"マグロの刺身"。
🌕️……既婚者。すきな食べ物は"のり弁"。
いたのは☕。ミライダガッキに狂っている間に駅から1時間歩き、ラーメンを食べ、紅茶を飲み、本を読んでいたらしい。いつも通りと言えばいつも通りである。
🕺と🌕️は後から来るとして、先にチェックインのあれこれを済ませて荷物を散らかす。意気込んで広縁間際に陣取ったものの、ついぞそこに座ることはなかった気がする。

到着
ダガッキのせいでやや汗をかいていたので、☕に留守番を任せ、さっさと風呂に入ることにした。これもまた合宿の醍醐味。でかい風呂がある頼もしさ。これまた設備は年季が入っているものの、湯は好み。泉質は詳しくない。熱めで体に残る感じ(アルカリ系?)。風呂に入った後に一回冷たいシャワーを浴びたくなる。そこまですると体がキュッと締まって気持ちいい。
温泉旅館の浴衣は未だに正しい着方を覚えていない。自分から見て左が前だった気がする。朝には全裸になっているのであまり関係ない。思えば起きている段階で常に金玉がはみ出ているほど胡坐をかけば心もとない布一枚だった。
部屋に帰ってみたがまだ🕺と🌕️は来ていない。ガバガバ計画がこういう場面にはみ出ている。とりあえず本を手に取る。記念すべき1冊目は読もうとしながらあまり読めていない『王とサーカス』。discord鯖の人間だけでちまちまと書いている記事で自分が「米澤穂信の単行本and文庫本全部読む」をやっているため、それ用でもある。書くために読み直した中では『本と鍵の季節』と『満願』が良かった。
開き始めてすぐに2人は来た。扉の前からドヤドヤと足音と喋り声の混ざった音がする。人が少なくてよかった。すでに居た我々がくつろいでいるのを見て適当に荷物を散らかし、☕を含めた彼らも風呂に行く。うって変わって部屋は静かになる。股間の換気をしながら本を読んでいる。なかなかオツなものである。
ここで秘密道具。

右側、スキットル
しれっとズボンのポケットにウイスキー入りのスキットルを忍ばせていた。新品。カサ・マエストリをロックでちみちみと飲む。アルコールも相まって激甘が喉を駆け抜け焼いていく。思っていたよりうまい。
一人になった部屋で適当に本を並べ、淡々と読む。角部屋で2面に窓があるおかげで風が通る。旅館のにおいに加えて、着いた時からスヌーズ機能みたく間を置いて鼻に入る海辺のにおいが今いる場所を思い出させてくれていた。自分の観測したこの部屋が静かになった時間の最後だったと思う。
帰ってきた3人で恒例のプチ本棚を作る。毎回のことだけれども、持ってきた本を読み切れたためしがない。それでも大量にあるのは"選んでいる"時間と"選んだ"感覚があった方がうれしいと思うから。今回はこんな並びになった。各々の色が良く出た回になっている気がする。本の置き方が悪いのは許してほしい。



俺「いろいろ小説、最近よかった読み物、露悪的な何か、ネタとしていろいろ」
☕「読もうと思いつつ読んでない本、ミニ選書、味について、🌕️要望のいろいろ」
🕺「社会と性について、好みの日本SF」
🌕️「ノンフィクションドキュメンタリー・ルポなど」
自分が☕以外と本の話をあまりしないので、🌕がこの分野から本を持ってきたのは意外だった。なんなら、逆に何を持っていくと読ませられるか悩んだ。
並んだところを見て適当な撮影タイムをした後、パッションだけのビブリオバトルをしている。事の起こりは🌕️が☕か🕺に「なんかいい本ない?」と聞いたところだったはず。
俺と☕はお互いの本棚を知っている今話を聞いたとて、という感じでふわっとしている。とりあえず去年の『異邦人』が最後の主人公の叫びの気持ちよさの一点で推薦しておく。
対🌕️に『世界ケンカ旅』一本で話している。☕にも貸したが、マフィア事務所に乗り込む場面がお気に入りらしい。自分は"足釣り"をする少年から技を掴むところ。毛色が違うこととおつまみとして良いところを良い点として薦めた。
対🕺は『天の光はすべて星』を出した。本人が読みたがっていたことと、「まっすぐに夢に向かってがんばるおっさんの気持ちいい話」*3として今求められている気がした。
🕺はすべての本を紹介する勢いだったが、本人が『少女礼賛』を開き始めて流れが変わった。異常な執念とそこそこの期間をかけてある女性を被写体とした写真集。解説があまりにも熱いため、🌕️がそれを読み始めた。ちょうど手元の小説で事件が起きた時、🕺が熱を入れて考察を語り始めるのに気づいて顔を上げると、その塊には☕もいて完全に出遅れてしまった。🌕️の"尻の痣が連続している"なる既婚者らしき着眼点で🕺と☕は関心している。どういうことなの。
『少女礼賛』の流れが終わり、各々がまた手元に目を移す頃に飯になる。ここは部屋で飯を食うらしい。荷物の撤収(本を含めて!)と机をきれいにして仲居さん方の準備が始まる。手を動かしたくなる性分なので、どうも落ち着かなかった気がする。とりあえず本を読みつつ。
飯だ!

飯
ビールっすね。隣を見ると☕がビールを開けている。自分はハイボール。旅館で飯を食う時が、いつよりも離れた時を過ごしている感覚がある。家ならまず「洗い物が多すぎるからやだ」が先に来てしまう。
いつもレンチンして皿が爆心地みたいになったレトルトカレーを食っている🕺は、手を伸ばしては「うめえ」を繰り返していた。一番おひつの白飯を食っていた。🕺はあと3回このノリで飯を食っている。

移転先
飯を食ってからそのまま布団を敷いてもらった。広縁の小さな机に丸の内のビル群の如く積み並んだ本を見て、仲居さんに「本が、お好きなんですか?」と問われた。☕がはつらつとした声で「はい、読書合宿です!」と答えた。奴はどこでもこの調子で応対する。やや気恥ずかしくなってしまう気性なので、自分なら「ええ、人並みには……」と言っていそうだ。
敷かれた布団と、今後の邪魔にならないように新たに本を移設しなら🌕️が「なんか体調悪いかもしれん」と言い出したので、空調から離れた場所で陣取らせる。単純に疲れと酒と🕺にやられている気がする。
布団は酔いすぎる前にもう一ッ風呂*4浴びて来た。🕺「ねむねむかもしれない」などと宣うアラサーを蹴って道を開け、3人で夜は露天風呂へ繰り出した。飯を食ってすぐの時間は人が少ない。金玉を振りまわして風を感じるくらいの余裕がある。

読む
戻ってきて読書。実際、読書合宿は読書しかしていないので書くことがない。この辺りで『王とサーカス』を読み終えている。先に『真実の10メートル先』を読んでしまっていることに、あとがきを読んで気が付いた。
合宿の2冊目は『地元とヤンキー』にした。🌕の持ち込みである。本人はまだ読んでいないらしい。30ページほど読んで、"そういう社会"にげんなりしてしまう。どうしても「そこに存在するが、関わりたくない人々」も人間として生きていて、おそらく社会的には自分よりマシな関係を持っていることを直視することになる。
そのあとくらいに☕が紅茶を淹れてくれた。驚くべきことに、この日のためにティーセット一式を持ってきていた。陶器のポットをよくまあ運んできてくれたものだ。なんならそれを洗うためのスポンジと洗剤まで。本体はなにやら横文字の良いところの銘柄の茶葉や、自分の旅行土産*5を4種ほど。絵文字を☕*6にしただけある。
ただ、自分は固有名詞を覚えるのが苦手である。この時飲んだのは透明感のある血液のような、きれいな紅茶。第一印象は渋いが、後から口が涼しくなるような爽やかさが広がる。本当はミルクティーにするとうまいらしいが、ややウイスキーを投入した。ウイスキーのアルコールが紅茶の後味に置き換わったような感覚。鋭さも相まって道が開けたような味。良し。
合間のしょうもない会話として、全裸の男性が走行中の車の屋根に登って音楽に合わせて腰を振る動画がお気に入りと言ったら、その中の発言「〇〇かどうかは、あまり、関係がない」にハマって俺と🌕️に30時間ほど擦られる羽目になる。
結構昔の動画なのですが - メガネをかけた細身の20代の男性... - Yahoo!知恵袋
あとは不意に始まったマイケルジャクソン的感嘆句「アァウ!!!」「ポォ!」「シュクチャッ」などなども🕺に擦られる。これは合宿終了後、今なお続く。
今更ではあるが、3日間ずっとアルコールを摂取しつつ、ひっそりヘパリーゼでごまかしている。しれっとコンビニで買っていた。
深夜、本を読みたい🕺を置いて3人で露天風呂に入る。外から見える空間で珍棒を振り回すのが気持ちいい。これまたさっくり出て黙々と読む。☕は『陰翳礼賛』を、🕺は☕の『家が好きな人』を読んでいた。基本ノンジャンル。
後から露天風呂に行った🕺の布団の中に屁をこき満足し、風呂と布団で温まったところで、適当に気絶した。
2日目 午前
目が覚めたら案の定浴衣と掛け布団が入れ替わって全裸になっている。6:30くらいだった。🌕️が先に起きてポケモンをやっている。飯まであまり時間がないのを思い出して、朝風呂に行く。起き抜けに熱い風呂が一番効く。後から☕が来て寝湯でおぼれかけているのを見つつ、自分が細麺ならカタメくらいのゆで時間でささっとあがった。部屋に戻ると🕺もポケモンをやっている。うるせえ。なんなら🌕️と🕺が対戦を始める。我々はゲームから逃れられない。
朝飯の準備、という段になって、我々のオアシスが取り去られ、これまた豪華な朝飯が。朝飯は日常で食べないものの、旅館の時だけやたら食べる。アジの開きに温泉卵まで付いたものが朝から食えるとは!これだけで朝起きる理由にもなる。

さて、特に『本を読む』以上の目的がない読書合宿にて、例外的に活動的なレクリエーションを実施する計画が立っていた。釣りだ。釣り具貸しがいくつかあったので、朝飯食って糸を垂らし、本を読もうというアウトドアなのかインドアなのかわからない催しである。自分と🌕️は乗り気、釣りはしないけどついていく☕で出陣。寝たいの理由で放置された🕺は留守番。
すでに海岸線に他の人が竿を眺めているのを眺めながら外を300歩くらい歩いた時、ちょうどそこそこの雨が降ってきた。貸し釣り具屋に着くまで進んでいたら後戻りできなくなっていた気がするので、ちょうどよかったとも言える。そこまで意思のない心を折るのに十分な雨量だった。悲しみに濡れながら3人で帰るところを🕺に撮影される。あまりにも哀愁がある。本はジップロックで守れているので良かった。
帰って昼頃まで本を読む。『地元とヤンキー』は戻ってからちょっとで読み終わった。調査対象の若者が、これからも先輩後輩の関係だけでやっていくのかと思うと、やや苦しい。自分がそれでやっていけないからである。自分についてはパシリがヤンキー文化の中で存在することを許可される立ち位置の一つ、という話が染みた。
朝飯はやや食ったものの、微妙に腹の減ったメンバーに付いて雨の中、昼飯に繰り出す。どうも雰囲気が合わないか定食すぎる店が多い。そういう通りらしい。あんまり無いなあと歩いた末、ちょうどいい喫茶店が見えたので突撃。他に客はいなかった。
入ってすぐ、メニューのかかった木の衝立、低い椅子と低い机、広めの折り上げ天井と時代を感じる喫茶店のパーツが勢揃いしてお出迎え。そういう地域に育ったので懐かしさすらある。

コーヒーを飲みたい欲はあったので、軽くアメリカンにした。よく煎った苦味と、その中でも目立ちたがりのようにちょっと手を振る酸味が良い。それはそれとして、他3人はサンドイッチやピラフなどを注文していく。腹の容量でパスしたが美味かったらしい。☕がえらくピラフに喜んでいた。つい最近読んだ小説のせいもあるが、多分バターの香りがした。ちょっと食後の休憩がてら本を読みつつ退店。どこでも本を読んでいる。

読む
2日目 午後
さて、午後も本を読もうというわけだけれども、その前に持ち込みの芋焼酎を開けてロックで飲む。名前だけ見て前日に買ったものの、臭みが少なくて締まった飲みやすい酒である。🕺が水だと思って飲んで悶絶するなどした。

この勢いで『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』を手に取った。🕺の持ち込み本。ブログ版は読んだ気がする。箸休めとして取ったが、溢れ出す性欲に脳みそを洗われる。こういう人がレビューを書いたら謝礼が出るのはわからなくもない。
この時は確か☕が自分の『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)』を読んでいて、🕺は「休憩!」と言いつつ自分の『本なら売るほど』*7を読んでいる。漫画を読みまくってないか?🌕️は『休み時間の過ごし方』を読み終えたくらいと記憶している。ここは読書合宿、フリースタイル。
途中、セカンドティータイム。☕がこれまたキリリとした茶を淹れる。茶菓子に近所で買ったというスコーンも添えて。なかなか豊かな時間である。口当たりは1杯目よりも渋さが抜けて後の残り方が強い感じがする。これもミルクティーが良いらしい。牛乳を足すとそれぞれの尖った部分が牛乳のベールで柔らかくなる。うまい。これなら砂糖を多めに入れてやると良いかもしれない。☕曰く、それもまた良くなるだろうとか。

実は宿にカラオケがある。エネルギーを持て余した🕺が行きたいらしい。やりたい放題している。せっかくなので自分も泥酔しながら同行して2時間熱唱。何をしているのか。
読書合宿なのでお互い干渉せず本を読んでもいいと取り決めながら、2人でアホほど声を出した。途中便所に抜けて、部屋までの道を戻る途中から promise/広瀬香美 で🕺のゲッダンが漏れ聞こえるなどする。酔いの自分は全力フレンド・ライク・ミー/アラジン劇中歌*8 をやる。自分の勢いに反して歌詞と背景が穏やかでおもろい。ここは読書合宿、正気の奴から消えていく。

左に赤ら顔の私
2人で盛り上がった末、戻ってみると☕と🌕️は真面目に本を読んでいた。我々は何をしていたのか。風呂で全てをリセットしてから、また焼酎を飲みつつ、次を選ぶ。3冊目は『栞と嘘の季節』にした。結局自分の持ち込みで変化がないと言われるとそう。シリーズ前作から続投の図書委員2人組の会話が良い。やや酔いでも読めるくらいにはシンプルで楽しい掛け合いが好み。作中に出てくる『薔薇の名前』は名前だけ聞いているが長さとサイズで手に取ろうと思わなかった。ちょっと読みたくなる。
確か飯前に🌕️が『異邦人』を読み終えた。なかなか好印象だったらしい。方向性は違うが。次に取ったのはSF短編集の『NOVA』だったか。☕はその日ずっと『プロジェクト・以下略』を読んでいた気がする。小説が苦手、という話だったがそうらしい。本人の語りで進むのでラノベのように読みやすさはあるとか。
何事もなく飯。昼は食わず、酒を入れていたせいで腹は空いている。これまた机になんとか乗るほどの料理。今日は鮑をビールと一緒に頂く。というか俺だけ飲んでいた。メインにあたるであろう鳥鍋のあっさりした出汁が、酔っている人間には優しい。締めにおじやにして汁まで味わう。ありがたい。

飯だ
飯後。風呂に入れるくらいまで酔いを醒ましがてら、4冊目を探す。夜通し読めそう何かが良い。『ロリータ』にした。前語りが終わって、本編に入ると気取り過ぎないながらあまりに淫靡な表現に「工口すぎだろ!!!」と叫んだ。ちょっと工口すぎる。1/3くらい読んだらしい☕が「わかる、おれも工口いと思って自分がロリコンかと思ってしまった」と同意してくれた。関節の肉付きが、とかを丁寧に美味そうに書くせいで「うお……」と思わされてしまう。読み終えてから思い返すと本筋ではない。
脳が冴えて来た時に湯を浴びて来た。戻ってから黙々と本を読み進めている時、🕺から借りた🌕️が「面白いねえ!」という叫び。地球と月で77Fのラグの中、サムスピ零をする話だった。話を聞くと元になっていそうなあの対戦動画を思い浮かべる。見せると「そんな感じ」らしい。
そこだけ読むべきだったが『ロリータ』が面白すぎた。結局、帰りの電車でもずっと読むことになる。文庫で注釈と解説を抜いても500p以上ある。
深夜、🕺と☕が"水のロック"を飲みつつ、🕺は『異邦人』を、☕は『プロジ略』を読み終えたらしい。『異邦人』、薄くて手に取られやすい。説明するために『シーシュポスの神話』を読み直さねばならん。

水のロック
3日目
4時くらい、日の出はまだだけど明るさはある時間に1回目が覚めた。「お前らのいびきがうるさい」と🌕️に怒られ、🕺と自分が離れて配置された。その🕺の肘がぶつかった。
🕺「ゴメンヨォ……」
俺「アナル。」
🕺が返答もなくそのまま意識を失ったところまで覚えている。眠らせた記念に深海魚みたいに溶けた顔をした🕺の写真を撮っておき、二度寝した。
朝は風呂に行くほど元気がなかった。おそらく飲みすぎ。🌕️と☕は元気に風呂に行った。入り納めも大事。🕺は「むにゃむにゃやね」とムカつくことを言い続けている。蹴りたい顔面はさっきdiscordにアップロードしておいた。
朝飯の焼き鮭がえらく美味かった。よく塩が効いているのか、熱いものが食えるのが良いのか。想像しうる鮭の範疇からは離れないのに「うまい。」と言うくらいにうまい。自分で焼く方式で、ひっくり返すタイミングが難しい。片面と皮をパリパリにして程よく食った。

さけがうまい
飯を食ったら撤収作業をしなければならない。器をかたしに来た仲居さん*9に「すごい本ですね、学生さんですか?」と聞かれるが、「労働者です」と答える。少しずつ現実に引き戻される。
新しく用意してもらった茶をしばきながら、なんだかんだうだうだとのんびりしている。発売間近ということで🌕️と🕺がリズム天国ゴールドをやっている。本を読め。アイドルのコールを全て覚えている*10し、自信満々だったウラオモテの反応が難しい。本を読め。
「そろそろ出禁になるから何とかしてくれ」と言うと直ちに、遅滞なく本の山は崩れた。はらはらさせる。ある程度キレイにしてチェックアウト。いつかの会場としても使わせてもらえるだろうか。
ここからの話は本編ではない。まあ一般的な熱海旅行。濃霧のMOA美術館で美を見つつ、荷物を預けて商店街で茶なりさかな*11なりの土産を買い、人気らしいラーメンをすすり(丁寧な旅館の飯の次に食うものとして良い選択だった。提案した☕に感謝)、ふらっと消えて甘味を買うなどした。いつか来た時よりも人が多くて疲れたか。

ありえないほど濃い霧
帰りの新幹線で『ロリータ』をめくりつつスキットルの酒を流しこみつつ、無事帰宅。家に着くころには、愛用のキャリーバッグの車輪が見事に割れていた。耐荷重は超えていた気がしなくもない。

総括
総括。おっさんになりそうなインドア民の旅行はこれくらいでいいのかもしれない。ちょっと贅沢な空間で、ちょっとだけ面白そうなことをしてみたり、日常をしてみること。数日そういう日があっても良い。その演出としても、今回は音がするほどの雨だったのが良かった。雨によって閉じ込められたようで、全くそんなことはない攻めの籠りをした感覚がある。これくらいの疲れに行かない旅をたまにするべきなのだろう。
読書の話をするなら、前回より読んではいないが、そこそこ肉厚だった気がする。と言いながら持ち込んだ『資本論』と『モンテ・クリスト伯』は一冊も読んでいない。なんだったんだ。今までになかった部分として、みんな読んだものについて喋る時間がそこそこあったのもあるかもしれない。普段読書メーターに書くよりも、無理せず出せる言葉で一言漏らす感じが良かった。
あと後日談。1日目の飯を食っているときに『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』を観ろと言いまくったら☕が引っ掛かった。

オタクの方
とりあえず11話まで観て、一緒にぐじょ先のことを考えている。今年の『ボトルネック』枠*12らしい。