あんかけが書く

かきたいことをかきます。

息継ぎ

 最近急にペースが落ちた。ぼくのTwitterは知らないが、このブログだけ知っている、みたいな方(耳に住むダンゴムシくらいいない)は「あいつも書くのをやめたか」とか思っていそうである。

 

 すきなものについてダラダラ書くこの行為は、自分にとって息継ぎである。嫌な日常と人混みに溺れながらふと顔を上げ自分の世界を見渡せる時間は悪くない。逆に、そのまま溺れてしまえばぼくは終わり。二度と浮かぶことはないと思う。

 

 この記事はそんな一瞬。次は夏らしく浮輪で浮きつつのんびり書きたいものだ。

34つめのすきなもの『生徒会の一存シリーズ』

 自分が死ぬほどすきなラノベ、『生徒会の一存』シリーズが10周年を迎えた。非常にめでたいが、少なからず自分を自分たらしめるモノにここまでの年月が経っていると思うと少しつらい。年をとったものだ。

 

 中学の頃、先輩に勧められるまま図書館で『一存』を借りた。おそらく初めて読んだラノベである。それまでは星新一ショートショートとかを漁っていたはずだ。

 今までの非日常な舞台から一転、校舎の片隅の小さな教室で5人が喋るだけの物語。『生徒会の一存』はただそれだけで完結している。大きな出来事はほとんど無く、登場人物の掛け合いだけでテンポ良く進むのも今思えばすごい。

 番外編では生徒会室を出て日常的な非日常を感じる。あまりにも生徒会室にいるため、外の話は新鮮である。こちらもメンバーの様子はそう変わっていないうえ、外にいる以上何かしらの出来事がある。こちらも同じように楽しめる。

 

 メインの登場人物も個性的で尖っている。ちっこい会長、ドSで怪しげな書記、引きこもりオタクの会計、フィジカルお化けのツンデレ副会長、そして完璧人間副会長(主人公)である。

 ぼく自身の趣味で言うならツンデレ副会長の椎名深夏………。いやでもいつもはキリッとしてるけどもきゅ回の書記紅葉知弦さんもすこ……………。

 と、どのヒロインがすきかで悩みがちである。みんなすきだからこそなんとも言えないのが難しい。

 

 そういう凡人の思考を通り越したのが主人公、杉崎鍵だ。先程書いたがやればなんでもできる上に容姿端麗とスーパーマン。口を開けば残念な軟派野郎ではあるが。

 そもそもこのシリーズ、「杉崎が美少女だらけの生徒会でハーレムを作る」話である。1巻の頭からこれは出ているためネタバレでもなんでもない。これが10巻+8巻+aで続く。

 ここまで書くと「主人公について聞いた瞬間になんかクソ臭漂ってきた」と思われそうだが、実際はそうではない。本当に杉崎は良い奴なのだ。生徒会に入る前のエピソードであったりとか所々にある有能ポイントを見るたびに好感度が上がる。ぼくの中では5本の指に入るくらいすきな男キャラクターである。

 

 さて、冒頭にも書いたとおりそんな『生徒会の一存』シリーズは『一存』から10年が経つ。それを記念して、新作『生徒会の周年』が8/20に発売。買いましょう。

生徒会の周年 碧陽学園生徒会黙示録9 葵 せきな:ライトノベル | KADOKAWA

33つめのすきなもの『蝉時雨』

 今記事書いてんだよ!!!!!!!うるせーぞ!!!!!!!!!

 

 近所に木の植わったちょっとした公園があるせいか、そこそこの数のセミが一斉に鳴いている。この時期はいくつかの種類が一斉に鳴くものだから、少し離れてしまえばテレビの砂嵐の音と変わらない。

  こんな書き方をしてしまえば風情もへったくれもないが、蝉も立派な夏の季語である。鳴き声を聞けば「あ、夏だ」とわかるほど、その感覚は結びついている。小学生の頃にラジオ体操をしていた広場に蝉が多かったからだろうか。

 

 朝早くから木にくっつき、それから夕暮れまで鳴き通し。n年地面に籠もって幼少期を過ごし、成長して1週間これとは過酷である。平穏の限りであった子供時代から抜け出し、本能に刻まれた最初で最期の仕事(交尾)を行う蝉生。道に転がる亡骸には哀愁を感じる。

 

 そんな蝉達の命を燃やした鳴き声をぼくはあまり区別できない。ぼくは別に蝉博士ではないのだ。せいぜいツクツクボウシとミンミンゼミが限界である。この2種は名前の通りの特徴的な鳴き声のおかげですぐにわかる。

 ツクツクボウシは3段構成の「ツクツクホーシ!ツクツクホーシ!」「トゥクウィーヨッッッットゥクウィーヨッッ」「ヴィイイイイイイイイ………」が曲のようですきである。

 こんなサイトを見つけた。良ければ聞いてほしい。

セミの画像と鳴き声

 

 そして前者、ミンミンゼミ。どうやら今いる部屋の窓枠にくっついているようだ。うるさい事この上ない。よくまあこの炎天下でそこまで元気でいられるものだ。

 

 これも1つの風物詩。夏の最盛期のちいさな楽しみとしておこう。

32つめのすきなもの『Dr.Pepper』

 すきな食べ物は数あれど、すきな飲み物はあまり出ないのではないだろうか。麦茶、午後茶のストレート、真水、リプトン、雪印コーヒー牛乳………。

 27つめのすきなもの『コーヒー牛乳』 - あんかけが書く

 多くの場合、飲み物は食べ物のサブという立ち位置にありがちである。ハンバーガーにコーラ、朝のトーストにコーヒーなどなど。本当に一つの飲み物がすきな方には申し訳ないが、セットで飲むとやけに美味しくなる。

 

 しかし、何と飲んでも口の中で喧嘩する飲み物もある。それがDr.Pepperである。 
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 (画像はAmazonから)

 

 ここ三年くらいで知った。地元にはほとんど売っていなかったため、確かコストコAmazonで箱買いしていた。去年にはこんなツイートもある。糖尿病まっしぐらだ。

 

 よく「薬品」「ドリンクバーで子供が遊んだ残滓」「まずい」「杏仁豆腐」などと酷評される。この風味は20種ほどの秘密フレーバーによって成り立つらしいが、何をどう混ぜればこうなるのか知りたいものである。

 

 コーラほどゴクゴクとは飲めないが、それ故に一口ずつ含みゆったりと刺激的かつ暴力的な味わいを感じることができる。

 他の食べ物にはあまりない味であるため、舌が慣れていないとして苦手な方が多いのかもしれない。これは天一のラーメンは天一にしかないことと同じく、ドクペという飲物はドクペにしかないように、何度か飲んで見るのが良いのかもしれない。「一度目は暗黒、二度目で光を見つけ、三度目は輝く世界」である。金と余裕があるときにチャレンジをするべきだ。

 

 とは言いつつ、自動販売機等で手頃に入手できる地域はあまり広くない。調べたところ首都圏、静岡県沖縄県以外ではそうないようだ。ヴィレッジヴァンガード等で2、3本買うのがおすすめである。飲めなければ友人にでも押し付ければよいのだ。

 

 などと書きながらドクペペットボトルを開けたら炭酸が吹き出して駅をドクペまみれにした。朝から何してるんだ……………。