あんかけが書く

かきたいことをかきます。

39つめのすきなもの『AVGN』

 ゲームをすきな人間にはいくつか種族がある。1つゲームを極めるもの、いくつかのジャンルに手を出すもの、片っ端から触れていくもの。

 ぼくはどちらかというと片っ端から触れていくものとなる。音ゲースマブラ等、長くやっているゲームはあるものの基本的には持っているハードの気になるゲームであれば買ってみる。あくまで気になるゲームのみ、金銭的な問題もあるため、大して数は揃わない。いつかはハードも含めて買い揃えてみたいものである。

 

 レトロゲームのコレクターというと思い浮かぶのがAVGN(Angry Video Game Nerd)である。

Movie Reviews, Video Game Reviews, Original Web Series | Cinemassacre | Cinemassacre Productions

Cinemassacre - YouTube

 海外の映像クリエイター兼オタクが作成している動画のシリーズである。このAVGNを日本語訳すると「ブチギレゲームオタク」となる。これらのシリーズに登場するロルフ氏のコレクションからいわゆる「クソゲー」をレビューするのが本筋である。

 このコレクション、部屋の壁を埋め尽くす勢いで各ハードのソフトが揃っている。8bit、16bit時代のものはもちろん、ATARI2600のソフトも毎度のごとく登場する。まさにコレクターなのだ。

 そのコレクションの中の「クソゲー」は無尽蔵である。最初期からならば「ジーキル博士の彷魔が刻」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」そして「ゴーストバスターズ」。後々、「チーターマン」「E.T.」と、どこから入手したかもわからない激レアソフトが出てくる。ぼくもオタクとして一度あの部屋に行ってみたいものである。

 

 肝心のレビュー内容はといえば、酷評も酷評である。クソゲー(主観的に)をプレイしているがゆえのキレっぷりである。その中に生まれる名言も必見である。

 ぼくのお気に入りはこれである。
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 この流れが本当にすき。なんの回かは忘れた。

 この発言、ゲームオタクのほとんどが共感できるのではないだろうか。どんなに必死にクリアしたゲームでも最後に得られるものは「ゲームクリア」の文字。しかし、それだけのために熱意を滾らせるのだ。

 

 これらの動画はニコニコ動画で有志が字幕翻訳を上げている。もしよければこちらも使ってほしい。 

タグで動画検索 AVGN - ニコニコ動画

 

 

 いつまでもこのようにゲームに怒りながらも熱意は忘れない人間でありたいものである。

岐阜スマ3に行きました(オフレポ)

 
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 岐阜スマ3に行ってきた。今回は選手側でありながら運営手伝い(運営)であったため、いつも程フリーには入られなかった。今回は大会中に思ったことを羅列していく。

 

〜〜〜会場準備〜〜〜

 

 今回の大会、運営組の何人かが仕事などの用事で来られなかったこともあり、前回と比べてモニターとWiiUセットが少なかった。岐阜スマの機器は全て個人の私物である。つまり、来られる運営が少ないほど、台数も減るのだ。それに伴い、今回は6台でなんとか回していた。

 ただし、借りた会場がやたら広かったため、レイアウトはかなり自由であった。台数の少なさも相まって中央に卓を置くのは珍しい会であっただろう。

 また、据え置きのテレビを使い、Switch台も置いてみた。このときのぼくの格好が医者で、かつswitch onlineによりドクターマリオが遊べたため、その画面にしておいてどれくらいの人間が遊ぶか眺めていた。

 

〜〜〜予選会〜〜〜

 予選会、と書きながら他についても書く。開会式で話したのはぼくである。主催のスクルトでないのは体調不良らしく、代理を頼まれたのだ。

 あがり症で話ベタなぼくは要点をまとめてテキパキしゃべるのが苦手である。よくある校長の朝礼のようになりがちだ。以降はできるだけ気をつけたい。

 

 予選グループでは(電源ケーブルがないというミスもありながら)そこそこ順調に回すことができた。大会に行くたび思うが、やはり運営外の大会慣れした方の協力はありがたい。

 また、岐阜スマの良いところとして、そこまで規模が大きくない故に、予選落ちやBクラスといった概念がない。トーナメントは全員同じ舞台となるのだ。あまり気負わず予選に向かうことができる。もちろん、本戦トーナメントは予選リーグの結果を考慮されて作られる。

 一応ぼくも運営側の人間としてテキパキとグループ内を回せたと思う。全体を見てもトラブルがなければ予定よりも早めに終わっていた程である。昼食、フリー対戦の時間を作れたのは悪いことではない。

 

〜〜〜本戦〜〜〜

 岐阜スマでは対戦者二人を呼び出し、番号札を取りに来てもらう方式を取っている。これにより、運営側の進行把握と台管理が容易になるなど利点がある。どこかの大会から借りた制度のようだが、いい方法だと思う。

 トーナメントを進めるのにはやはり台数がネックであった。試合をしていない一定数の為のフリー台ができるほどの余裕は欲しいものである。もちろん、後半にはフリー台が用意できた。ただ、台数が少なく、フリーも回っていなかったかもしれない。三戦交代、のようなルールをつけておくのも良いかもしれない。

 決勝は多くの人が見られるようプロジェクタで投影して良かった。あまり写りは良くなかったが、何をしているかがわかるというのが格ゲのいいところである。

 

 ちなみに、本戦は1回戦のvsダンクという身内戦で負け。ルーザーズもこめっとさんにストレート負け。毎度成果は出ないものである。

 

〜〜〜配信〜〜〜

 主催者が機材を揃えた、ということで初めての配信をする。運営組に実況解説できるほどの人間がいないため、途中まで実況はなし。

 後半はエヴィさんによる実況付きであった。慣れた人はやはりうまい。見ても聞いても面白い。以降は実況解説できる方がいればしてもらうのもありかもしれない。

岐阜スマ on Twitter: "https://t.co/a55ytQcvfL 今回実況をしていただいたエヴィさん(@Evi_ssbu )の主催する対戦会 #EVISUMA が10月6日に開催されます。 近くにお住まいの方はぜひご参加ください。"

 ちなみにアーカイブはこちらで見られる。視聴者が60人以上いたというのだから驚きである。次回はYouTubeでも放送してみようと話していた。

Twitch

 

 ぼくはあまりよろしくない発言が多々あったため、少し自重する。

 

〜〜〜その他〜〜〜

 ところで、最初に書いた「とりあえず置いたswitch」を忘れていないだろうか。

 本部からなんとなく眺めていたが、バルーンファイトドクターマリオと少し遊ばれていたのが嬉しかった。

 また、フリー台代わりにとARMS、スト2、ポッ拳といろいろソフトも持ってきたところ、プレイする方が多く、そこそこ好評であった。ストリートファイターをプレイしていたのはやはりハイスコアガールアニメ化の影響もあるのだろうか。次回はモニターが多い空間で行う予定のため、サブ台として用意できると嬉しい。

 

〜〜〜総括〜〜〜

 選手としてガヤガヤとプレイし、フリー台を回るのがいつもの大会の楽しみであったが、こうして運営に側としてなんやかんやと手を回すのも面白い。

 次回の日付は告知されているが、またこうして楽しい会にできれば、と思う。


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ぼき

ゲームについて思うこと 2 『ゲームとは』

 先日、Wikipediaをなんの気もなく眺めていると、「ゲーム」の記事にこんな記述を見つけた。

 

特にテレビゲームは「褒める装置」ともいわれる。

ゲーム - Wikipedia

 

 かなり納得がいく。マリオシリーズであればゴールすればファンファーレが鳴り花火が打ち上がる(無いこともある)。おなじみのメロディが聞こえることにより一つの達成感を得ることができるのだ。

 この画面上の効果により、「おめでとう!!!!!!このステージをクリアしました!!!!あんたはえらい!!!!!!」と盛大に祝われている気がする。ぼくらのような庶民が現実で走ったところで評価されることはない。出迎えてくれるのは精々筋肉痛である。

 この特徴が出るゲームの種類似としては音ゲーが大きいだろう。何度も譜面に挑戦するも伸びないスコアに苦しみつつ変なクセに悩みつつ。なんとか目標を達成したその先では筐体からの大きな歓声と大きく表示されたクリアランク(すごさレベル)が輝いている。この瞬間、例えようのない達成感と満足感に包まれるのだ。これがなんとも気持ちいい。

 音ゲーに限らず、レースゲーム、パズルゲームなどのスコアやタイムで自分を超えるゲームには、アスリートのようなストイックさが求められる(もちろん遊びたいように遊ぶのも良い)。ここからの開放もまた先述の気持ちよさにつながるのだろう。

 

 話を変える。

 

 唐突な自分語りをする。ぼくは大した取り柄のない人間である。大きな評価を得られたことはそうない。学校の集会で表彰される人間を眺めつつ適当に手を叩く人種だ。

 そんなぼくが先述のようなゲームと出会ってしまった。勉強よりも遥かに面白いくせに良い点数ならきっちりと相応の評価が返ってくる。テストは良い点であっても「まあ良かったね」で終わってしまう所、ゲームは拍手に歓声付きなのだ。これが欲しくてたまらない。

 

 よほど才能のある人間以外は、ゲームが最も褒めてくれる存在足り得るのではないだろうか。だからゲームで良いスコアを目指したいし、対戦ゲームなら目の前の敵を倒し、ゲーム外からも歓声を得たいと思ってしまうところがある。

 

 もしぼくが子供を育てる(ない)ことになったら(ならない)、ゲームに負けないくらい褒めて育ててあげたいものである。

38つめのすきなもの『星新一』

 「もの」、というよりも「者」だ。何気に人名が入るのは初めてである。

 昨日、増えてきた物をなんとか収納するため、本やCD、ゲーム機を移動させた。片付けの時に「移動させようと手に取った本を眺めていたらついつい読み込んでしまう」というあるあるな流れをしてしまった。その時に手に取った本は星新一の「未来いそっぷ」である。

 

 星新一の書く「ショートショート」なるジャンルは、あまり小説を読まない人間に勧められることが多い。小中学校の図書館の913分類にはよく置いてあったのではないだろうか。なにしろ、話一つが非常に短いのだ。最も短いもので文庫本の一ページ分に満たない(未来いそっぷの中の「キツネとツル」)。また、一文が非常に簡潔であり、読みやすい。文庫本を一冊買い、千夜一夜物語の如く毎晩一つずつ楽しむのがおすすめである。

 筒井康隆阿刀田高など、ショートショートのジャンルの作家は他にも存在する。ただ、少しクセが出るため、本を読み慣れていないのであればやはり星新一の方を薦める。ちなみに、筒井康隆の短編なら「農協月へ行く」がすきだ。

 

 星新一ですきな話、となると選ぶのは難しい。なにしろ1000以上あるのだから、すきな話もそこそこの数となる。しかし、買った文庫本は20冊くらいであるため、カバーできているのは1/3程度。まだまだ発見の余地がある。

 それらの中で、今思い浮かんだものなら「処刑」だろうか。散々話が短いと言ってきたが「処刑」は長い部類である(普通の小説と比べれば非常に短いが)。

 死刑の代わりに刑罰が他の惑星へ飛ばされる未来、処罰された男が惑星の中で過ごす何日かを書いた物語である。生きるために必要なあるものを巡って苦悩する男の描写と、後半に男の考え方が変わった後の流れがお気に入りである。今をそれなりに生きるぼくみたいな人にはおすすめしたい。

 もう一つ挙げるなら「おのぞみの結末」。この話を読み終えた後にする行動は二つ。一つ、オチでニンマリする。二つ、「メロンライスにガムライス」とつぶやいてみる。珍しく登場人物が少し多くなるが、非常にテンポが良い。気がつけば終わっている、という話の進み具合がすきである。

 

 星新一の文庫本は未だに出版され続けている。それだけ長く、多くの人に愛されている証拠でもある。昔読んだなぁ、なんていう方も時間が経ってオチの感じ方が変わっているかもしれない。久しぶりに読んでみてはいかがだろうか。

37つめのすきなもの『ハンドルネーム』

 マニアとして生きる上ではハンドルネームは欠かせない。リアルの世界を生きる自分と自分のすきなものの世界に浸る自分は別物である。勤めている場所で「あんかけさん!!!」と呼ばれても、なんと応えていいかわからない。複雑な気持ちである。

 今の「あんかけ」なる名前はおそらく3年目である。何人かの方には理由もない嘘をついてしまった記憶があるが、この名前がついた経緯は単純だ。前の名前から変えようとした時、友人とフードコートで話しつつ適当に目についたのが「あんかけラーメン」だっただけである。それ以降長く「あんかけ」を名乗っている。愛着もわいた。

 

 最近ではゲームはオンラインが多くなり、プレイヤーネームが必要となった。「ゆうた」など実名でも良いが、ここでも自分で考えた名前がつけられることが多い。格好良く英数字で記号としてまとめたり、日本語ではあるものの所見で意味がわからないものであったりするものをよく見る。

 たまに、これらの名前から強い、上手いと雰囲気を感じる。別にそれは直感であり、確実に当たるわけではない。例を挙げるなら

  • 食べ物系の名前はつよい………「たまごやき」
  • 短めのローマ字つづりはつよい………「gokiB」
  • キャラ名を冠する名前はそのキャラを使わない………「チャージャーマン」(スシコラ持ち)
  • ひらがなの外来語は要注意………「すたんぷ」

など。個人的な感覚である。名前から受ける印象で戦う前に心が揺さぶられるのだ。そういう意味でもハンドルネームは重要かもしれない。

 

 これらの名前はオンラインだけでなく、実際の会合、すなわちオフ会でも用いられる。これまたよくわからない自己紹介が面白い。

「どうも、あんかけと言います。」

「私は脱法白米販売店です。」(架空の人物)

「あの脱法白米販売店さんですか、Twitterいつも見てます」

「いやー恥ずかしいですね」

といった具合である。現実ではありえない文字列に敬称を付け、名前として扱う。この空間に漂う不思議な雰囲気がすきである。この時、実名やその人物に関する情報はほとんどないのだ。しかし、友好的な関係を築くことはできる。

 ただし、困ることもある。「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」という格ゲーを題材にした漫画には「ゲーセン仲間が事故を起こして入院したため、見舞いに駆けつけようとするが、名前を知らないために病室がわからない」というシーンがある。現実にも、もし「脱法白米販売店さん」に何かが起きても、ぼくがそれを知る術は無い。ハンドルネームと趣味のつながりから始まるものである関係は、こういった難しい問題に遭うかもしれない。

 

 とはいえ、ぼくは未だに本名を知らない人とも毎晩ゲームをする。何かを通じて仲良くなれることは間違いではないのだ。今まで出会った方、これから出会う方と(もっと)仲良くなりたいな、という願いを込めて今回の記事は終わる。