あんかけが書く

かきたいことをかきます。

生きたくないお話

 半生を振り返る。

 

 幼少期はそれなりに愉快な人間だったようだ。友人もそこそこに。運動はからきし、勉強はマシなくらい。そんなことだから別に目立つ人間でもなかったと思う。

 小学生の真ん中の学年くらいに、「半分成人式」みたいなのをやった。20歳になった自分に向けて思いを綴ってみたり、将来の夢について語ったりしたと思う。

 小学生の頃、将来の夢を聞かれれば大抵は「ゲームのエンディングに名前を載せる」と答えていた。どんなことをすれば達成されるかも知らないまま、でも一つの憧れとしてそんなことを思い浮かべていた。

 

 中学生くらいになると、卒業してからどうなるのかを考えたことは一度もなかった。親から何も遺伝しなかった計画性を欲し、家から半径15kmくらいとモニタを通じて覗ける小さな箱の中が世界の全てだった自分にはどうなれるかもどうなりたいかも考えられなかった。

 ちょうどその頃はリーマンショックがどうのこうのな不況で、明るい未来を思い浮かべられる気持ちじゃなかった。

 

 中学を出て入った学校は、なんでもありだったし、気の合う奴ばかりだった。変な奴も多かったが、中学の頃に読んだ小説のような毎日が楽しかった。そんな奴らに囲まれていたおかげで成人式はセミの抜け殻よりも魅力がなくて行かなかった。中学の奴と話すより、睡眠時間と音ゲーの上達に費やした方が有意義だと心の底から思った。そのせいで昔の自分が書いた今の自分宛の手紙が読めなかったのが心残りだ。それ以外後悔はない。

 友人達に引っ張られ、いくらか世界は広くなった。あいつらがいなければここまでゲームに心酔することもなかったし、自分について考えることもなかった。

 

 そんな学校を出て、適当な理由をこじつけて就職した。あんな愉快な人間がいたのはあの学校だけ、世の中はそんなに面白い人たちで成り立ってるわけじゃなかった。というか、俺はひねくれた人間が好みのようだ。同期のオタク感ある奴は好きだったし、複雑な経歴の上司の経験に基づいた人間見極め術の話は好きだった。もう聞くことはないが。

 今、楽しそうなことに逃げてゲームして遊び歩いて金もない。なにかあればそれなりに動くが、そもそもの性能が微妙なおかげで動いても使えない。メンテのされていない四世代前の軽トラに例えよう。

 

 半生、終わり。

 

 こんな奴だが、中学前にはさっさと人生が終わって欲しくてたまらないように感じていた。かと言って自殺ではなく、地球が爆発するとか家に隕石が降り注ぐとか唐突にGANTZのXガンで撃たれるとか。できるだけ一瞬で死ぬようなやつ。一番嬉しいのは寝ている間に死ぬやつ。これが最高だと思う。

 かと言って、浦飯幽助の如く誰かを庇って死ぬのはゴメンだ。そこまでの正義感は無いし、痛いのは困る。

 もちろん、自殺は迷惑だし痛そうなのであまりしたくない。よって、先述のような超自然的な死に方がいい。

 

 誰からも聞かれる「3年後の自分」「将来どうなっていたい?」な質問には「死体」と答えたいが、世間が許さない。たまに人に聞くが、「死にてえ」はそこまで死にたいと思ってないのだから困る。もう少し死にたい人とエンカウントしても良さそうなものだが。

 

 そんな感じで別に自殺は悪いことじゃないと思う。ただし人に迷惑をかけるのはだめ。死ぬなら墓に自分で埋まって餓死するとかそういうのにしてほしい。

 

 ここまで読んで「世の中には生きたいと思ってる病気の人とかおるんやぞ、もっと大事に生きろ」とか怒る人もいるかもしれない。大人しく黙ってて下さい。この世の中のルールに寿命を渡す方法は無いし俺が死にたいので生きたい人は知りません。でも痛くないので献血はしてます。

 

 うーん、世の中の人が何を活力に朝起きて必死に電車に乗って仕事に行ってクタクタになって帰って寝ているのだろう。

 無職になってわかったが、焦りも不安もその他感情があろうと、働かずに食う飯も飲む酒もうまい。特に昼間から通りをせかせかと歩く人をつまみにハイボールを飲むのが良い。

 世間一般には「死にたくないけどそこまで必死に生きたくない」人がいっぱいいると思っているのだけれど。1回首に縄をかけて力を抜けば死ねる環境になって考えてみるとなにかわかると思う。みんなもやってみよう。

 

 朝目覚めて気が狂いそうになるから二度寝して、スカスカな毎日を埋めるように夜中に遊ぶ。で、あまり寝たくない。また朝が来てしまう。そうしたらまた1日を過ごさなければならない。

 

 そんな自分でも一応これが楽しみで明日目が覚めるのを落胆せず生きていられるものはある。なんなら今日はキルラキルのゲーム発売日、明日はFE風花雪月発売日。その次の日は大会。まだあの実況も完結してない、ザンギエフも立ち2回転はマスターできてない。

 メインクエストが「死ぬ」ならサブクエストにゲームの話が並んでいる。サブクエストの報酬は若干の自尊心。

 ゲームにまつわる話をするなら、自分がゲーム中だけでも楽しそうにするのはそういう人格である、という型を作ってよくわからなくなってきた自分を再定義してはっきりさせている意味もあるかもしれない。最近は「あんかけ」でいられるおかげでまだまともである。

 

 なんの話かわからなくなってきた。

 適当にまとめ。

 

 こんなことを日頃から考えている。特に最近は死ぬまでは行かないにしろ体の調子が良くないおかげで頭に浮かびがち。病気で死ぬのは苦しそうで嫌だけど。

 とは言いながらそれなりに楽しそうにしていると思うので、いつも通りにしてあげてほしい。