あんかけが書く

かきたいことをかきます。

昔お世話になった人

 話せば長くなるので雑に書く。

 

 無職の頃にコインランドリーで知り合ったおっさん(以降、おっさん)の元でバイトしたことがある。バイトの内容はビルの塗装だった。古い面を削ってやすりがけして2度塗り。これをおっさんと二2で1ヶ月くらいやった。そのビルの不動産を持っている人(以降、社長)のところで2ヶ月ほど事務とかバイト。謎の期間があった。今回はおっさんと社長の話。

 

 おっさんはよくわからない人だった。

  • 自衛隊にいた
  • 調理師免許がを持っている
  • 芸能事務所を経営
  • 塗装系は趣味
  • バンドをやってちょっと売れた

みたいなことを言っていた気がする。今思えば普通に怪しい人なのだが、メンタルが終わっていて判断力の落ちていた自分には「うちでバイトでもすっか」「はい」以外の流れがなかった。幸いにも悪い人ではなく、むしろいい人であった。作業中にダウンした自分を運んで休めて飲み物をくれたのを覚えている。そしてなにより飯を食わせてくれた。

 終わりにおっさんがたまに行くというスナック*1に連れられたが、そこのお姉さん方は「まあ変わってるけど悪い人ではないよね」という話だった。ちなみにお姉さん達との会話が苦痛だったのでそういう系統の店は人生で二度ということがないと思っている。

 おっさんは無限の自分語りと14ほどのエピソードを繰り返し話していた。それらの話の締めには「まあ今はなんやかんや生きとるからなガハハ」であるのは忘れていない。

 

 社長はおっさんが社長と呼んでいたから社長だと認識している。社長は社長らしいが正直よくわかっていない。たまたまパソコンが触れていろいろできたのでビルの塗装のついでで事務作業をしていた。そこから作業をメインにいろいろやるようになったと思う。小さな事務所で簡単な作業をいくらかしながらお金をもらっていた。そこでまた変な出会いもあったのだが、キリがないので割愛。

 社長はいくらかの物件を回しつつ、半分隠居というそこそこ理想ムーブをしていた。昔はもうちょっとすごい事業をやっていたが利権と勢力争いに負けてしまったとか。社長らしくあれこれ大物の風格は確かにあった。「うちで働かないか」という話は少し出てきたが、もうちょっと時間をくださいという間に疎遠になってしまった。

 

 今までの人生の中で最も終わっていた1年間で会った2人のことをたまに思い出す。この時期に部長に社長に専務といろんな偉い人と話していた。世代が違って考えていることは伝わりにくく受け取りにくいが、世の中のおっさんというのは若者に話したがると学んだ。終わっていたが何かしらの役に立つであろうと言えるいい1年だった。

 年度が変わる今になんとなく書きたかったので書いた。これからも忘れないしたまに思い出すだろうと思う。

 

 皆さんは知らない人に話しかけられてもついていかないようにしましょう。

*1:キャバクラ?内容を知らん