あんかけが書く

かきたいことをかきます。

さっきまであったこと

 身バレ覚悟で書く。

 嵐のように3時間程経った。

 

 電車で本を読みながら帰ってきた。本のタイトルは『日本ゲーム産業史 ゲームソフトの巨人たち』(日経PB社)。様々なゲーム制作会社の歴史、その中心となったゲームクリエイターの思いが事細かに綴られている。ゲーム好きとして読むべき一冊だと思った。

 

 17:30。いろいろ事情が重なっていつもより早めの帰宅。荷物を降ろし、一息をついた。主苦しいスーツを脱ぎ、シャツを洗濯へ。パンツ一丁になったとき、ふと自分が泣いていることに気がついた。

 風呂に入れば、このよくわからない気持ちも流せるであろうと思い、風呂に入る。しかし、涙の水瓶に水を注いでしまったかのように涙は増すばかり。何かが悲しくて泣き続けていた。

 飯炊きをしなければならないが、そんな状態ではない。泣きすぎて呼吸が乱れ、手足がしびれてきた。よくわからないこの気持ちをなんとかしたくて、対処法もわからないままに友人へ電話をかけた。友人は泣きじゃくるぼくをひたすらあやしてくれた。涙はなかなか止まらなかったが、呼吸は整い、カレーを作れるまでは回復した。

 

 涙も止んだところで、なにか良くないとの友人のアドバイスもあり、明日は休みを入れることにした。先輩への電話は怖かった。「とんでもない新入社員じゃないか」「サボりたいだけだろう」「あぶない奴と関わりたくない」そう思われてしまいそうで。

 実際は優しかった。優しさにまた泣き出してしまったが、社内の環境から私生活まで気を遣って話を聞いてくれた。ありがたい限りである。

 

 自分を襲ったあの悲しさは何だったのだろうか。心の中のもやもやとかすかな痛みをしまい込み、カレーを食らう。