ちょっと出かけて知らない駅を降りてみれば、大抵の出口に地図がある。目的の建物は近いのだが、「とりあえずこっち行っとけ」と矢印が出ているのはありがたい。ルートはいくらでも考えられるが、それ故に一歩目が踏み出せなくなりがちである。
駅の地図でもとりわけすきなのは、地下鉄の駅から出ようとしたときにあるA1とかB4とか地上出口がどこにあるか描いてあるやつだ。地下という地上とはまた別の世界で歩き続けると、そこは目的の場所なのだ(当たり前のことではあるが)。ポケモンDPのなぞのばしょを彷徨い、たんけんセットを使うとはなのらくえんに出るような面白さがある。
また、地図とひとくくりにしてもどの地をどう表したいかによって種類は異なる。ぼくが関東に移り住んでからよく見るようになったのは駅の構内図である。よく使う駅の構内図を見ると、案外知らない場所が多いのだ。
例えば、大手町(東京メトロ)。地下鉄を使っていれば一度は乗り換えで使うと思う。
改めて見るとものすごい構造である。乗り換えは表示に沿って行けばいいのだが、それが無ければと思うと恐ろしい。1日に10人は遭難しそうである。
地上にある駅も同様である。有名なのは新宿駅(JR)だろう。
サイトの方では表示方が変わったが、この図もまた頭を悩ませる。ぼくが初めて新宿駅を彷徨った時の話だが、「新宿駅を出たと思ったら目の前に新宿駅があった」のだ。
未だに信じられず、Google先生に聞いたところ、どうやら新宿南口の話であった。
こうした建物の図はどれもすきである。映画の為にと入った大型ショッピングモールの案内図もお気に入りである。地元のアレと比べて飲食店が多いな、とか家電量販店ちっさ、とか思うのである。だからどうということはないのだが、ついやってしまう。
いつでも場所についての情報が得られる地図は非常に便利であり、ストリートビューなんかは眺めているだけでちょっとした散歩気分にもなる。その分、新宿を歩き回って疲れた気もするのだが。