あんかけが書く

かきたいことをかきます。

しゃつの話

otackma.hatenablog.com

 なにやら酒を飲んでいる間に互いの話をすることになってしまったようだ。仕方がないのでこいつの話を書く。自分の話はここに書かれている。
 彼の話を邪魔しないように先に感想文でも書いておく。俺は俺が楽しく思うように生きてきただけで俺個人に対するくだらない考察だのありがたいご意見だのは気分が悪い。事実からその裏まで考えて推察しようとする彼と事実から感じた気持ちそのままの俺とは文章交換の相性が良くない。
 ただ、あんかけスターターセット*1の一つは入るくらい「俺に対してどういう感想を抱くか」を記したテキストである。読むのは推奨しないかもしれない。

 

 本題へ。


 俺フィルターを通して見た彼の話だ。
 彼がしている様子から俺が感じるものから書いていく。

 

 彼はやたら活動的である。学生時代、車の免許を取ってからは月に1度はどこかに出かけていた気がする。海とか山の写真をTwitterにうpしていただろうか。そしてそれらは大抵誰かを伴ったものである。関東に来てからもそうだ。それなりの頻度で今の学校の友人、関東に来た共通の友人、俺とかを連れて出かける。彼の出かけた先の話はちょくちょく聞くが、目的地に一貫性がない。関東に来てからなら山に登ったと思いきやテーマパークに行き、俺と共通の友人と彼で顔を合わせたときはゲーセンに行って終わりにしようとした。
 家と学校仕事場とゲームの何か以外の場所に出ない俺と対照的である。何が彼を動かすのかは知らないが。
そして上記のゲーセンの話しかり、彼との行動は目的を持たないように見える。彼は俺を連れては延々と「過程」をさせる。彼の車に乗るたびドライブと称して大きな寄り道をさせられる印象がある。
 以前、「無意味の中に意味を見出し思い出とする」ということを熱く話していた気がする。確かに俺の記憶に残っている。

 

 また、彼はよく話をしてくれた。他愛もない日常会話から彼が造詣の深い音楽の話、男女比は同じではない理論を語る回もあった。なかなか彼も普通にはない考えを持つ奴であった。
 逆に俺が話を聞かれるとあまり噛み合わない。なんというか、考えずにした発言とか微妙に濁したい話題を掘り下げるようなことをする。俺は考えずに口を動かすので内容は無いのだが、さらっと流れると思った話題に食いつかれると口が止まってテンポが悪くなる。故に、彼との会話にはちょっとだけ考えるようにはしている。

 

 多分表面から読み取られる人間性は正反対である。しかし根っこの部分は共通する因子がある。そう、今の語彙力で言い表すのは難しい。
 鏡を見る気持ちに近いだろうか。俺は朝起きてもシャワーを浴びても鏡を見ない。鏡の向こうに必ず自分がいて、気味悪くボケた顔をしている。でもそれは自分である。………これは違う。
 ものすごく微妙な感情である。

 

 とはいえ、正反対なおかげで俺は彼に振り回されてどこかに連れ出されるし、友人ともどこかで会うきっかけになる。社会に向かない人間同士仲良くしていこうじゃあないか。
 きっとこれからもお互いクソッタレな人生のイベントをこなしながらそこらをほっつき歩く。今月か来月あたりには1日中お散歩しよう、なんて話も上がっている。この文章を読んだ彼がどんな感想を抱くかは知らないが、その辺の話でもするんだろう。
 これからもいつも通りお話してくれれば嬉しい。よろしく。

 


 ここからは俺が勝手に抱いた「微妙な感情」の話である。
 昔からある手法だ。どうせこんなところまで見て全文読みたかったお前だ。絶対に読むだろう。出そうか出さないか悩んで出さないことにしたが、出したかった「俺」の最後の抵抗だ。

 きっとこの感情は「恐怖」とかに近い。

 彼は大抵ヘラヘラとした顔*2で話をする。声を出してそれらが意味を持ち始めると聞き手の俺にとっての地雷を踏み抜いていく。言葉に限定せず意味を持つものである。彼は俺の地雷を踏む確率が高い。狙っているのでなければ彼の興味と俺の気持ちはそこがうまく噛み合っているのだろう。そう、センシティブな部分をつつくのがうまい。
 尤も、俺の嫌な話を誰かに出すことはそうないわけで、「気が付け」と言うのも酷であり、俺からしても嫌なワードは嫌なのだ。
 きっと彼もこの文章を読むし、ここまで読んでいるのだろうが気にすることはない。そもそも彼の言動をどうこう指定させるほどの権力は無い。言葉も文も解き放った時点で誰かの感情をプラスにもマイナスにもできる。俺にとってはマイナスになる確率が高いだけだ。

 これからもいつも通りお話してくれればいい。よろしく。

*1:急に浮かんだ概念

*2:昔に「お前頭やられてる人間の顔してんな」と言った