急に仕事が忙しくなったため、まとまった時間でガッツリとゲームする時間が無くなってしまった。気持ちよく勝って気持ちよく寝る、という黄金ムーブが無くなった今、俺にできる事は非常に少ない。ゲームがしたいあまりに、いつもいるdiscord鯖を帰りに覗くと、いつものようにスマブラをする2人がいつものようにスマブラをしていた。
その中の一人を見てとある思い付きをした。
『マッチングアプリで俺のプロフィールそのままのネカマやったら何か見えるのでは?』
たまたま見た友人がマッチングアプリユーザーだったため、その流れの発想である。すぐさま友人からマッチングアプリについて聞きだし、適当なサービスに登録*1。以下のような女性が出来上がった。
名前:ゆき(仮名)
年齢:俺と同い年(四捨五入して20歳)
身長:1〇〇cm*2
趣味:ゲーム、旅行(ゲーセン遠征、なんかイベント)、インドア派
何かひとこと:対戦ゲーム、いろんなアーケードゲーム好きです!いろいろゲーム教えてください!
地獄
プロフ写真は一度パスして適当に細かい項目を埋める。
ゲーム
Q1.好きなゲームは?
A2.パラッパラッパー
Q2.今ハマってるゲームは?
A2.ペルソナ5 ザ・ロイヤル
Q3.どんなゲーム遊ぶ?
A3.対戦ゲームとか
Q4.どんなゲーム一緒にやりたい?
A4.対戦ゲーム
Q5.一番最初に遊んだゲームは?
A5.カードヒーロー
Q6.今気になるゲームは?
A.6.ストリートファイターVとグランブルーファンタジーバーサス
地獄
こんな同年齢女性はいない*3。
とりあえず登録する。友人曰く「10分くらいでいけるんちゃう?」とのこと。適当に待つためスマブラで待機。
10分後、通知が3件。写真を登録していないにもかかわらず、3人の男性から連絡が来る。顔写真が無いマッチングアプリユーザーに不信感は無いのだろうか。とはいえメッセージは「これからよろしく」的な定型文っぽいものであった。こちらからも定型文であいさつしておく。
友人からのアドバイスで写真を登録しておく。「女性 フリー素材」で検索して出てきたものを貼り付ける。背景とか写りが良すぎるのはあるが特に重要ではない。承認を終わらせるまでの間また1つ申請が来た。おそらくプロフをそこまで見ていないのだろう。
プロフィールに画像が付いた瞬間に溢れんばかりのメッセージが飛んでくる。俺が一生関わりそうにいない陽キャ写真アイコンとともに来る無数のメッセージ。怖くなって一度アプリを落としてしまった。
普段から本能的に避けている人種から飛んでくる言葉にはなぜか怯えてしまう。見直してかいつまんでプロフィールを眺める。ある程度は趣味を合わせてくれるようだ。「好きなゲーム」の項目を眺めると「荒野行動」「CoD」「Fortnite」だった。メッセージのやり取りを載せる。
『はじめまして!
ゲーム好きなんだー!!!
めちゃいいねー!
よろしくねー!😀』
「ありがとうございます!」
「○○さんもゲームされるんですね」
『ゲームはよくする(笑)』
『なにやるのー??』
『まさかの格闘系(笑)』
「結構好きなんです」
『俺は荒野行動めっちゃやってる!』
飽きた
『はじめましてなんちゃら』(定型文)
「よろしくおねがいします」(定型文)
『返信ありがとー』
『趣味が似てたから送った!』
「みたいですね、私もゲームって書いたので」
『珍しいね、なにが好きなの?』
「対戦ゲームとか音楽ゲームとかです」
『ガチじゃんw』
『俺あんまりやらないな』
飽きた
とまあ、多種多様な声のかけ方があった。話を聞く(見る)だけで結構体力を使うものである。疲れたのと飽きたのとでさっさとアカウントを消してゲームをした。
思ったこと
- めっちゃ人の話掘り下げようとしてくるの久々で新鮮
- 「私を求めてる」感覚いい、姫になりてえ
- でもマッチングアプリは俺に厳しい
- 趣味から会話しようとすると完璧に合わないと会話を進めるのが難しい
- そもそも他人と会話を広げようとするのが無理
- 世の中の恋人がほしい男性のバイタリティはすごい
- 男がアプリで出会おうとすると数百の同性と争う
- 俺が出会いを求めて関係を深めようと何かするのは絶対に縁のない行為
恋愛とか男女のなんかに対して意欲的な人たちの勢いとかは思っている以上にものすごい。最近の若い人達は結構そういう気概があるのかもしれない。楽しそうで何よりである。
俺みたいな人もマッチングアプリを使って遊ぼう!