若干ネタ切れの当ブログ。友人から題材を募集したところ、「みんなで決めるゲーム音楽」を毎年楽しみにしている友人から「ゲーム音楽」を題になんか書いてみてはどうだろうかと提案があった。
というわけで、遊んだことのあるゲームから10曲選んでみる。音楽の選評などはいまいち苦手なので、いつものように自分語りを交えるために「頭と思い出に残っている曲」をテーマにする。先にリストアップしてからこの文章を書いているが、なんとも言えないラインナップである。
肝心の音楽はその辺にアップロードされているもののリンクを貼るのは良くないかと思ったので、配信されていたり、良さそうなものはリンクを貼ることにする。
シチュエーション説明のためにちょっとネタバレします。核心がわかりにくいようにはします。
1. カードヒーローDS
マスターX戦
ストーリー中最後のメインバトル、マスターX戦で流れる。「ストーリー最終編、要素全開放で戦うラストボス」と熱いバトルで流れるBGM。戦闘が始まった瞬間、GBからプレイしてきた人は「あ!」と感激すること間違い無し。なんと前作GB版のOPアレンジ。前作OPもすきなのだが、こちらは流れる瞬間のインパクトが大きいため、DS版の曲としてあげる。
「前作、起動して最初に流れるOP」が「新作のラストバトルBGM」。めちゃくちゃ良くないですか?ありがちなシチュエーションではあるかもしれないけれどやっぱりすき。しかも前作でも同名の「マスターX」が登場するが、そいつとほぼ同じデッキ。「前作X、お前のために帰ってきたぜ…!!!」ってなる。しかもDS版Xの特徴が「喋らない」「無口なキャラ」「昔、偉大な功績を残した」とか前作主人公っぽくもある。全身タイツで施設に幽閉されているのだけど…。
多分すきなもの第1回にも書いたと思うが、歌詞がある。作中アニメ「カードヒーロー」のOPなので。明らかに人間には歌えない箇所があるがミクさんはなんとかしてくれる。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm1154834
2. ポケットモンスター ルビー/サファイア/エメラルド
戦闘!超古代ポケモン
そもそもポケモンのBGMの音が毎回特徴がある。音楽理論とかはさっぱりわからないので雰囲気で言うとBWは「透明感」、SMは「どの音も目立つがまとまっている、エスニック」、剣盾なら「近未来感」。なんと言えば良いかわからないが、1フレーズ、メインの音が聞けられればシリーズ(世代)がわかる。その中で特に「わかりやすく力強い音」がRSEシリーズである。3DSのORASは音が綺麗になったが、若干圧が足りない感じがあるため、GB版を採用。
このシリーズでのお気に入りがこの曲。やべーポケモンが出てきて世界環境がやばいのでそれを鎮めるべく主人公が対峙する。
序盤の「ポッポポッポ- ポッポポッポ-」の迫りくる感じ。すきポイント。そしてずっと裏で鳴ってる太鼓。めちゃくちゃ雰囲気出してくれる。世界の命運がかかったこの戦い、相手は伝説の古代ポケモン、そこでこのBGM。この音源と非常に合う曲だと思う。RSEがGBAで出て良かったと思える。
ちなみにその頃のぼくはGBASPを握りながら必死でハイパーボールを投げてA連打していた。アホである。
3. 実況パワフルプロ野球9/実況パワフルプロ野球switch
メニュー画面
9は実家に置いてあった。2002年版である。親父が無限にペナントを回していた。今でも回している。暇すぎる時に作ったオールA野手と強化版猪狩みたいな投手が度々他球団にスカウトされてペナントを荒らすらしい。設定を変えろ。それを見て育ったおかげで未だに野球の知識は18年前のままである。
そして9のリメイクに近い立ち位置として発売されたのがswitch版パワプロ。親父にならって中日でペナントをちまちま進める。中日の点数力が低すぎる。助けてビシエド。
パワプロのこのメニュー画面をうん年聞きながら育ったおかげで他の年版のパワプロメニューBGMを聞くと違和感しかない。このBGM、あのメニュー画面を見ないとパワプロが始まった気がしなくなってしまった。爽やかで軽いBGMが何より良い。すっと耳を抜け、頭を使わせないくせにワクワクさせてくれるのはメニューにふさわしい。ありがとうパワプロ9。フォーエバーパワプロswitch。
パワプロといえば、OPも充実している。KONAMIなのでもちろんハズレはそうない。一押しはぼくが二番目に長く聞いていると思う2011年。ウーゴーキーハジーメーター
4. 地球防衛軍4(4.1)
軍歌
BGMでも曲でもない。だが「歌」である。よってゲーム音楽とする。
敵を一波防ぎ、次の波までの間やミッション終了後にちょっと歌うことがある。EDF2で孤軍奮闘してから、4で仲間がいることに驚いた。そして不意に歌い出す。
「あーおいちっきゅうをまんっもるっためーーーー!!!!!」
「「「「「いーでぃーえっふの しゅっつどっおだぁ!!!!」」」」」
いかにもなおっさん声の集まりであるのがいい。一応ストーリーが進んで女性部隊が出るとわちゃわちゃ感が増す。
続編のEDF5でも軍歌は歌われるが、耳に残るのと聞いていられる余裕の差で4を選ぶ。
歌詞もなぁ…つらくてな…。EDFシリーズ自体、人が死にがちで、ちょっと無線がついたと思ったら「もうダメだああああああああああああ」とか「さんだあああああああああああああああああああ」とか叫びながら死ぬ。そんな状況と同じように隊員達の歌も…。とはいえ、最終局面はちょっとずつみんなの力で戦う感じが良い。
ぜひ、プレイしながら聞いてみてほしい。難易度はHARD以上がおすすめ。
5. 勇者のくせになまいきだ:3D
来たるべきセカイ
今までのゲームの中でも特にすきなED。そんなレベリングすんなやという強さの勇者をぶっ飛ばし、世界を闇に染める感動のバットエンド。EDアニメとオーケストラの中、ソロで響くリコーダー(リコーダー?)の出す雰囲気が最高。
このアニメ、ドット絵でアニメーションを作っているのだからすごい。ドット絵なのにムスメの表情とか水辺のローレライとかいきいきしている。むしろドット絵だからこそこの雰囲気が出ていると思う。
勇者のくせになまいきだシリーズは前にVRのムスメがかわいいと話題になったが、以降はそんなに話に出てこない。VRでゲームが変わってしまったのも手を出しにくい要因。
パロディマシマシネタマシマシのゲームかと思えばかなりゲームそのものも面白い。未だにデーもんとか召喚できるだろうか。PS4で過去作をリメイクなりで出してほしいシリーズでもある。
EDアニメと合わせてすきな曲。
6. Sound Voltex Ⅳ HEAVENLY HAVEN
エントリー画面
「音楽ゲーム」の「ゲーム内BGM」というよくわからないくくり。
前作 Ⅲ GRAVITY WARSで2年弱のストーリーが続き、大団円で完了。そこそこ多いキャラとキャラに合わせた楽曲でなおかつアツい物語、そしてその#Endrollで爆発したことはあんかけの青春の1ページとなった。
その次Verで稼働したのがSDVX Ⅳ。前作からの続きで仲良くなったレイシスとグレイスがメインにいたのが嬉しかった。出迎えたのは前作とは正反対、真っ白なセーラー服風衣装のレイシス。ああ、新作。それと同時に今作ボーカル付きメインテーマ「HEAVENLY SMILE」をプレイしたところまで覚えている。Ⅲの「INDEPENDENT SKY」も何度もプレイしたが、やはりバージョンの切り替わり、一番SDVXに熱中していた頃の思い出がリンクしていることでⅣテーマがすきになった。
ゲーセンに行くたびに聞いていた「ヘブンリースカー」のアレと曲選択画面までの操作が忘れられないので決定。今作もちまちまやっています。
7. ゼノブレイド
機の律動
ゲームも中盤、主人公の目的はもう少しか?というエリアでの通常戦闘BGM。ゼノブレイドの「名を冠する者たち」「ガウル平原」に並ぶ(当社調べ)人気曲でもある。
そのエリアで戦闘に入ると今までのBGMからうって変わって急に重いギターの入ったものになる。くっそカッコいい。序盤の敵の行動を見ながら落ち着いたメロディからサビ?での「テレレレーテレレー」の開放感が気持ちいい。この辺りでモナドバスターをキメて勝利する。
「名を冠する者たち」よりすきな理由は序盤からクライマックスなところだろうか。「名を」は初手でデレデデーレデレの圧をかけてくるが、「機の」はドラムと共に「こいつを絶対に倒す」と気分を高めてくれる。主人公シュルクの気持ちを表しているのだろうか。
ゼノブレイドはRPGとしてめちゃくちゃすき。最初の町でとりあえずうろつくかと飛び跳ねて遊んでいたら橋から落下、どこにリスポーンするのかと思ったらそのまま続行、湖を泳いでいたら頭のおかしい強さのシャケにしばかれて死ぬ、そしてここまで3分かからない。このスピード感。スマブラでシュルクを知ったあなたもそのうちに出るリマスター版をプレイしてほしい。早く買え。
灼熱の刃 〜ディノバルド
デレン デレン デーン
モンハンXで苦手だった対ディノバルドのBGM。これも一度聞いたら忘れられない。クロスの四天王の中でも特に苦手だったんじゃなかろうか。ガムートはおやつだしライゼクスは空気だしタマミツネは泡で遊べるし。
初見のビジュアルの「え、そんな殺意高い尻尾ある???」感がすごかった。モーションはやはり尻尾叩きつけ攻撃がかっこいい。あの勢いと雄々しさがお気に入り。他の四天王、特にタマミツネBGMも和風でタマミツネに合っているのだが、何よりカッコよさがディノバルドと違うのでこちらを選択。ただし二つ名ディノバルドはクソ。もうやりません。
ちなみにモンハンで一番すきなモンスターはナルガクルガ。専用BGMの「闇に走る赤い残光」とか装備が忍者仕様とか太刀が日本刀とかだいすきです。なんならナルガクルガに養われたい。
9.スペースインベーダーエクストリームZ
Invader GIRL!
いんべーだー!いんべーだー!れっつごー!
DSiウェアのゲーム。従来のスペースインベーダーに任意でルート分岐させられる要素を追加した、と説明すれば良いだろうか。下画面でメインのシューティング、上画面で派生先一覧を表示する。
多分小学生くらいの頃、祖父の家の「ゲームセンターあらし」を読んでインベーダーゲームがやりたくなっていた時期だったと思う。シューティングは苦手だがインベーダーゲームなので周回はサクサクしていた。バカなのでお気に入りはレーザー。慣れた頃に高難易度に突撃するとなんか雰囲気が違った。かわいい。ゲーム中のSEがBGM中に混じるサンプリングボイスのようになったのもすきなところ。
そして数年後、Groove Coasterで再び出会う。これがまた音ゲーになるとリズムがとりにくい。原作の声ネタだとかリズムはそのままな割に、レバー入力とボタン入力パートがかなり入れ替わる。タイミングがつかめるのに頭と手が動かない。多分地力不足。あとはグルコス特有の画面演出でよくある薄暗いゲーセンだと明滅で目が痛い。
「ゲームBGM」が「音楽ゲーム」に入ったもの。
10. ナナシ ノ ゲエム(目)
ナナシ ノ テエマ
インパクトとアレンジ含めてもめちゃくちゃ頭に残る。
DSソフト「ナナシ ノ ゲエム」シリーズ内に登場する架空のゲームのBGM。シリーズで無印と続編の「目」があり、この曲はどちらにも登場する。このゲームは全体的に「気味の悪さ」の演出が良い。現実世界とゲーム世界で交互にあれこれを解決していくシステムも面白い。DSの特色を活かしてうまいこと作ったホラーゲームだと思う。
ループがそこまで長くなく、メロディはほぼ同じの構せいになっている。BGMとしては物足りないような書き方だが、このゲームではそれが良いところ。短いループを何度も聞き、長い時間やっているかのような気がしてくる、ということは残された時間も近づいて…という具合。「作った人そこまで考えてないよ」と言われればそこまで。
この曲はアレンジ(?)されて何度か出てくるが、ちょっとずつおかしさが表れるのも良い。少しずつ違和感が出てくる不気味さは個人的な好物。だからこそアレとかアレはすき。
ちなみにゲーム中に登場する架空のゲームは実際にアクションゲームにアレンジされて販売された。
これがまたクソ難しい。何をどうしたらあのゲームがこうなるんだよと思うくらいには難しかった。未だにミスした時のSE「グシャア」は忘れられない。今はもう配信されていないらしい。悲しい。
以上、10曲。残りはおまけ。
「ゲーム音楽」は「ゲームの本編に付随してゲームそのものの面白さをさらに高めるもの」だと思う。ゲーム中にそういった演出があるからこそ架空の他人の物語に対して同じ感情を抱けるのではないのだろうか。そして、思い出を引き出すキーとなる。もしくは思い出そのものになる。
何かで見聞きした文言だが、「音楽ゲーム」の音楽はまた少し毛色が違って「ゲーム本編」に近い扱いである。「ラスボス戦BGM」と「ボス曲*1」は違う。思い出の中の音ゲー曲とかは無限にあるけれど、「ゲーム音楽」としての立ち位置は違う気がしたのであまり書いていない。
たぶんやったゲームの分だけ思い出とか感情とか浮き上がるなんかとかが出てくるんだろう。今もペルソナ5ロイヤルを進めて音楽、デザインの良さにキャッキャしている。これからもそうありたい。
*1:イベントやバージョンの最終盤で解禁される高難易度譜面を持つ曲