あけましておめでとうございます。去年末になんか買いときたいと思ってはいたけど書きませんでした。すみません。
タイトルの通りに、年末年始で思った微妙な話を投げておきます。新幹線の中で書けるだけの内容書いておくので、帰ってモチベなくなったら尻切れ蜻蛉で終わってるかもしれない。切れてたら「やる気なくなったなこいつ」と思ってください。
あと、年始にするには微妙な話なので若干注意。気配りができる分、己のやさしさが増えている。
・読書感想文と人生の話
このブログ(掃き溜め)に何回か登場する名詞の読書感想文の話。
小学校の頃の読書感想文とか何らかの作文は、それまでの短い人生の切り売りをしているという偏見がある。小学生の自分が作文の受賞者名を呼び上げられている時、
「こいつらは選ぶ人間の気にいるエピソードがあったからここまで作文として仕上げられたんだろう、そうでなければこのあまり面白くない"良い物語"を読んで己の意思で原稿用紙3枚4枚も意味のある文字を並べられるわけがない」
と思っていた。少年野球で頑張った時のぼくもそういう気持ちだったので共感を得ただの、親戚の某が倒れたけど税金で来た救急車に感動しただの、「ネタ」として成り立つエピソードを軸に読書感想文を構築していくのが小学生読書感想文あるあるで、このネタを持たざる者には賞を得る手段がないという理論である。
読書感想文は2つの難関がある。かしこまった形式のみ許された文章を規定量組み立てることと、その文章をどういった軸で構成させていくかという2つだ。前者は人による(自分は得意でない、その練習ががこれ書き始めた理由)もので、努力によって習得できるが、後者は正直なものを述べると非常に難しい。「つまらん」に対して何がどうつまらなくて、どうしてたら面白くなるか書かねば文章の着地点の「つまらん」でまとまらない。つまらんものにそこまでの労力をかけていく時間は小学生にはないのだ。
しかし「このお話はこういう事が言いたくて、その素晴らしさを説いている内容だな、推薦図書になってるわけだ」と見えている結論を導き出す書き方はとてもわかりやすい。話の構成を解きつつ、「だから命は尊いものだと思いました」だの言っておけば良い。
ここで結論を補強するためのエピソードトークの強さが肝心になる。苦労話のひとつやふたつが用意されていないと己の感情として弱くなってしまう。体験から得た感情があるからこそ共感・反発が得られる。エピソードによってどの感情が引き出されたかを事細かに説明できる。文字数も消化して一石二鳥だ。
話がそれた。この読書感想文で起きるエピソードバトルの勝者を表彰しているのが読書感想文コンクールだと思っていた。今でもそうかもしれない。体育館の表彰式を眺めつつ、薄い10年前後を生きたあんかけ少年はケツを痛めるあの座り方で壇上を睨んでいた。
そういう偏見を前提に、セルフエピソードを用いたなんでもない大人の読書感想文を読んでみたい。別にエピソードバトル方式の読書感想文が全てではないのをお助けサイトとかで見たが、それよりも大人の嫌なエピソード混じりの読書感想文を読みたい。きっと子供のものよりバトル向けに仕上がっているだろうから。
・アリのアリ生
人には人生というものがあるように、アリにもアリ生があるはず。
「アリ山アリ太郎4ヶ月。幼虫時代は誰よりもいっぱいモノを食べ、大きくなり成虫に。過去にはバッタ解体や外的との戦いをし、〇〇公園第一巣の発展に貢献。現在はハト解体プロジェクトに参画中。」
みたいな経歴書があっても良い。で、これが40秒後に
「アリ山アリ太郎享年4ヶ月。幼虫時代は誰よりもいっぱいモノを食べ、大きくなり成虫に。過去にはバッタ解体や外的との戦いをし、〇〇公園第一巣の発展に貢献。ハト解体プロジェクトに参画中、人間のガキに潰され死亡。」
となるわけ。嫌じゃない?この数行のテキストを巣の中のアリ全部が持ってると思うともっと嫌じゃない?これ、視界に入る人間全ても同じように人生があって、平均的にはアリより密度の高いテキストが作れるとなるともっと嫌じゃない?しかもそれが現在進行形で書きかわっていて、己の知っている他人と今の他人が違うこと、もっと嫌にならない?
ウン年前、子供の頃に交流のあった人間が結婚して子供ができたという話を聞いてこう思った。自分以外の人間が意思に基づいて行動して、過去が存在するという事実にぞっとするという中学生みたいな自分はそんなに濃いテキストが出来ないと思った。
・薬と脳内UI
最近精神科の世話になり、コンサータなる薬を処方されるようになった。
(ここに画像)
これ、飲むとすごい。脳みその情報量がめちゃくちゃ減る。
今までなら目に見えるもの全ての情報を一括で入れて各個処理していたけど、薬を飲むと必要情報のフィルタをかけた状態から脳みそに取り込む感覚。看板は全部読まないし、向こうの他人の会話が耳に入ってこないし、それに対して勝手にツッコミを入れるようなことをしない。リソースがちゃんと前方に向けられる。
一人でいるときの脳みそで回る独り言は全然出てこない。暇なときに頭の中で2人いて、何かについて話しているくらいには何も考えず喋っていられたけれど、それもなくただ静か。都会の道と田舎の道を同じ感覚で歩いていられる。
そういえばイヤホンが使える。イヤホンを耳に付けていても音楽を聞いている率は4割くらいで、残りの4割は独り言と頭に流れるてんやわんやな曲。イヤーワーム現象とかいうらしい。これが止まってまあまあ曲を聞けるようになってきたのでイヤホンをちゃんと使えるようになった。
代償にツイートに突拍子のなさがなくなった。頭の中の独り言で練りに練り込まれた何かをTwitterに出していたのが無くなったので、普通のツイートが出てきた。年齢を重ねて自分が丸くなったからでもあるのだろうか。
・寿司と交尾とクソ田舎
正月なので地元に帰った。地元はまあまあな田舎で、めちゃくちゃ車社会であることとコンビニとスーパーが大抵の徒歩圏内に無いことから、住めない空間と認識している。自分も一応免許はあるが実家に乗れる車が無く、アクセルとブレーキを理解できなくなったので足をもがれた状態で実家を過ごす。公共交通機関はちゃんと一日計画したうえで利用しなければ1~2時間待ち、最寄りのコンビニが徒歩40分、という所在を想像してほしい。
ここにいるとTwitterで見る「娯楽が車とパチンコとショッピングモールと風俗しかない」を感じてしまう。自分はよく「ここの娯楽は寿司と車と交尾しかない」と言っているが半分くらい正解だと思っている。車によってあるならもっと遠出してできるけれども、娯楽のために足を伸ばすという工程が必要なところがマイナスすぎる。
気軽にファミマでファミチキを買えるところに住みたい。
・スラングは汚くない
小学生くらいから2chまとめサイトを見て育ってきた嫌なガキなのでネットスラングがめちゃくちゃすき。汚くて発祥の意味が外部にはわかりにくすぎるものだとなお良し。
例を挙げるために適当に一覧まとめを持ってきた。
す強懐かしすぎる。
こういう省略され過ぎたハイコンテクストな表現をいろんなゲームをするたび見つけて感心している。界隈に限定し過ぎるが、こういうものもそう。
ここにある「JINKEN」も元はそのまま「人権」とゲーム界隈で使われていた。最近になって(?)いろいろ騒ぎがあってでかい声で言えないワードとして認知されている。
ゲーマーというかオタクは何故かこういった怒られるスラングをよく作る。ここで紹介すると自分まで各方面から怒られるので載せられないのが残念。そもそも身内言葉でキャッキャしているところに踏み込んで大事にするのもアレとは思っている。土俵の上が砂まみれで汚れてしまうから絨毯を敷きましょうと騒ぐ相撲する気無いけど声だけ大きい厄介な人、的な。いろんな人が混じるインターネットになってしまったので仕方ないのかもしれない。
その辺の話は置いておいて、用語集から見る「そんな現象あんのかよ」みたいなものも良い。
めちゃくちゃ良い。これを思いつく発想がある奴がいたこととまあまあ普及しているという治安の悪さが良い。治安の悪さで言うならここもすき。
スレ民ではないけれど「終わっている」感が特に強い。
逆にさわやかなものならこれかと。
EDF用語集 - EDF4.1:地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR @Wiki - atwiki(アットウィキ)
軍テーマで元気が良いのと10年くらい昔のインターネットのノリが残っている。ゲーム系の@Wikiはこういった空気が残っている。定期的に見返すくらいにはすき。
皆さんもおすすめの用語集あったら教えてください。
(これすきなもので書けばよかったか?)
以上、今年もよろしくお願いします。